こんにちは、すきマッチです。
高齢者の転倒はとっても危険。
私たちが転ぶのとはわけが違います。
我々だと転ぶと擦り傷ができます。
そしてちょっとひどいと打ち身ができて数日は痛みが続きますがその程度です。
しかし高齢者だとそうはいきません。
捻挫や骨折は簡単に生じてしまい、最悪の場合は頭を打ち"脳挫傷"になります。
今はすぐ症状が出なくても、1~2か月後に"慢性硬膜下血腫"を発症してしまう場合も…。
それによって介護が必要な状態になってしまったり、最悪の場合は死に至るケースもあるのです。
このブログ記事では、高齢者の転倒につながる要因や予防についてお伝えしていきます。
もしご家族に70代もしくは80代になる方がおられた是非最後まで読んでいたければと思います!
目次
介護が必要となった主な原因
転倒は「介護が必要となる原因」の上位にあります。
厚労省「国民生活基礎調査(平成28年)」の発表によると、高齢者の介護が必要となる原因第1位~第3位は認知症、脳血管疾患、高齢による衰弱となり、第4位が「骨折・転倒」です。
事故のなかでは一番大きな原因となっています。
高齢者は転びやすい
その理由は下記の通りです。
メモ
・筋力の低下(ふんばれない)
・心肺機能の低下(すぐに疲れる)
・歩行障害(小また歩きなど)
・視力・聴力の低下
さらには
・病気(メニエール、脳梗塞、糖尿病など)
・服薬(薬の副作用)
持病による体調不良、また薬の副作用で起こる倦怠感や眠気、ふらつきなどが転倒につながります。
高齢者は一度バランスを崩すと立ち直ることが難しく、
そして多くの方は骨密度が低下(骨の中の密度が低下)しているため、そこまで強い衝撃ではなくても骨折してしまいます。
転倒予防体操についてもブログ記事を書いています。
興味のある方はこちらの記事もご覧ください。
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転倒は寝たきりにもつながる
転倒でケガや骨折をすると、治るまで安静が必要になります。
そして安静が続くことによって、どんどん筋力や体力が衰えていくのです。
そこから他の病気を併発したり、持病が悪化することもあります。
それを"廃用性症候群"と呼びます。
廃用性症候群の怖さについてブログを書いていますので興味がある方はこちらの記事をどうぞ。
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一度転倒し骨折すると、「また転んでしまったらどうしよう」という恐怖心をもちます。
また自信も喪失し、その結果家に閉じこもりがちになり、さらに活動量が減ることで身体機能が低下します。
最悪の場合そのまま寝たきりになる可能性もあります。
また高齢者にとって一度衰えた筋力や体力を取り戻すことは容易ではありません。
リハビリにも根気が必要になります。
このように高齢者にとって転倒は"ただ痛いだけ"では済まされません。
転倒につながる環境要因
環境要因とは、例えば段差につまづいたり、お風呂場ですべったりといったようなことです。
居住空間に工夫を加えることで、高齢者の転倒を大幅に防ぐことができます。
低い段差がある場所
階段などの比較的高い段差には注意がいきますが、敷居などの低い段差につまずいて転倒してしまうことが多いです。
低い段差での転倒は、気づかない、あるいは忘れていることによって起こります。
また屋外では点字ブロックなどにも注意が必要です。
暗い場所
特に室内の暗い場所は転倒する危険性があります。
高齢者の場合、加齢によって視力機能は落ちていると考えられます。
暗い場所では周りの物や足もとが見えにくく、視野も狭まるため、物にぶつかったりつまづいて転倒するリスクが高くなります。
床が濡れている場所
キッチンやお風呂など床が濡れている場所は注意が必要です。
屋外では雨の日のマンホールやタイルの上を歩く場合にすべって転倒しやすくなります。
片付いていない場所
床に新聞や雑誌などがおいてあり、気づかず踏んで足が滑って転ぶことがあります。
電気コードが散乱しているとそれに引っかかったりということも生じます。
室内は常に整理整頓をし、なるべく床に物がない状態を作ることが大切です。
転倒予防対策
まずは環境整備を行いましょう。
以下はすぐに対応できる内容です。
さっそくやってみてください。
環境整備
・床に置いてあるものを片付ける
・照明を明るくする
・電気コードはまとめ、カバーをつける
・段差予防のシートを使い、低い段差をなくす
・家具は動かないように固定
・バスマット、玄関マットを薄く滑りにくい素材のものに変える
・靴、スリッパを足にフィットした歩きやすいものに変える
厚労省の調査では、高齢者の転倒事故が最も多い場所第1位は居室です。
日頃から危険な箇所がないか、確認するようにしましょう。
転倒予防の運動
体力や筋力をつけるにはご本人にぜひ頑張ってもらわなければいけません。
効果のある転倒予防運動を続けるにはいろいろな情報が必要です。
いくつかブログ記事を2つ載せますので興味がある方は読んでみてください。
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福祉用具、設備などの安全性を確認
福祉用具を使っておられるなら、それらが安全に使用できるかをチェックしましょう。
歩行器や杖のゴムキャップは正常でしょうか?
事故につながる危険性の高い設備や用具は交換するなどの対応をしてください。
おわりに
いかがだったでしょうか。
高齢者は転倒して骨折してからでは遅いです。
高齢者の転倒は対策をしっかりすることで回避できる可能性が高まります。
しかし転倒予防対策をとることで事故はかなり防げますが、それでも100%予防できるわけではありません。
もし転倒してしまった場合の為に、
・応急処置
・かかりつけ医の確保
・警察、病院への連絡手段
など適切な対応がとれるよう対策を考えておきましょう。
応急処置について書かれたブログ記事を参考にのせておきますので、興味のある方はこちらをどうぞ。
※引用ウェブページ:あなたの暮らしをわかりやすく 政府広報オンライン
最後まで読んでいただ来いありがとうございました。
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