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知っておきたい廃用症候群!予防と知識【ひどい時は命に関わる廃用症候群とは?】

介護に携わる方が知らないと危険!【ひどい時は命に関わる廃用症候群とは?】

こんにちは、すきマッチです。

 

先日以下のようなツイートをしました。

 

 

ニュースでは「ワクチン接種が進み、まずは高齢者の旅行が活発になる」と流れていました。

 

しかし我々のような介護に携わっている方はそれを聞いて「それは元気な方だけでは?」と思うはず。

 

私は普段デイサービスで働いていますが、「緊急事態宣言中はデイを休みます」と言われたご利用者の多くが、体の機能の低下を訴えておられます。

 

同時にご家族の心配も増えましたよね。

 

「このままでは今まで行っていた散歩やコミュニティへの集まりにも行けなくなるのでは」といった感じです。

 

あなたの職場でもそんなご利用者はおられるはずです。

 

そしてご高齢になればなるほど、一度体の機能が落ちると「動くのが億劫」「しんどい」「疲れやすい」となってしまいます。

 

そして怖いのが「頑張ったら行けるけど、行きたくない」と言った心理状態になってしまうことです。

 

そうなってしまうと非常に危険です。

 

[動かない]⇒[筋力が低下する]⇒[しんどくて動きたくない]⇒[動かない]

 

といった負のスパイラルに陥ってしまい、最終的には寝たきりになります。

 

動作が少なくなるともちろん筋力は低下しますが、筋力だけではなくあらゆる機能が低下してしまいます。

 

同じような状態で"廃用(はいよう)症候群"と呼ばれるものがありますがご存じでしょうか?!

 

廃用症候群とは、病気やケガで入院して長期間安静にすることで、全身の筋肉をあまり動かさない状態が長期間続くと、筋肉や関節、臓器の運動能力が低下してしまうことです。

 

例えば「骨折した箇所をギプスでしばらく固定しておくと、ギプスを外したときに思い通りに動かせない」というのも廃用症候群です。

 

この記事では、

 

1.動かいない期間ある程度続くどんな病気になるのか

2.その予防と対処法

 

の順お伝えします。

 

このブログ記事を読んでいただくことで、リハビリを休みがちなご利用者や退院直後のご利用者に"廃用症候群"の恐ろしさについて説明することができます。

 

廃用症候群にはどんな症状があるのか

廃用症候群

 

動かない期間あると大きく分けて3つの障害がでます。

 

ポイント

・運動器(筋肉・関節・骨など)障害

・循環・呼吸器障害

・自律神経・精神障害

 

廃用症候群による運動器障害

一番よくあるのが、動くことで腰・背中・膝などの痛みが生じます。

 

これは"筋委縮"と呼ばれる症状で筋肉がやせてしまい硬くなっているからです。

 

硬い筋肉を動かそうとすると痛みが生じます。

 

そして筋力は1週間寝たままの状態を続けることで10~15%程度の低下が見られることもあります。

 

1か月寝たきりだとあっという間に動けなくなります。

 

また"関節拘縮"と呼ばれる症状もあり、これは関節自体の動きが悪くなっている状態です。

 

硬い関節を動かそうとするとかなり痛いです。

 

他にも、骨がもろくなってしまう"骨委縮"などもあります。

 

骨は体重をかけることで骨密度が増えますが、ベッド上で長期間寝たきりだと体重をかける時間が少ないのでスカスカになってしまいます。

 

そうなると骨折のリスクが高くなり、ちょっと転んだだけですぐ骨折してしまいます。

 

廃用症候群による循環・呼吸器障害

以下わかりやすいように箇条書きにします。

 

「絶対こうなってしまう」というものではなく「こうなる可能性がありますよ」という考えで読み進めてみてください。

 

ポイント

心機能低下:心臓の機能が低下することで、息切れ・むくみ・動機・食欲不振・疲れやすい等の症状がでます。

血栓塞栓症:肺や心臓、脳などの細い血管に血のかたまりがつまり、重篤な病気を引き起こす可能性がでます。

圧迫性末梢神経障害:長時間同じ姿勢で寝ていることにより神経が圧迫され、麻痺がおきます。特に腓骨神経の圧迫により足首が動かなくなってしまう方が多いです。

誤嚥性肺炎:嚥下機能の低下により唾液や食べ物の飲み込んだ際、誤って肺に入り肺が炎症を起こします。

誤嚥性肺炎:嚥下機能の低下により唾液や食べ物の飲み込んだ際、誤って肺に入り肺が炎症を起こします。

逆流性食道炎:消化機能の低下により胃から食べた物が食道に逆流し、食道に炎症がおきます。

尿路結石:骨の成分が尿中に溶けだし腎臓、尿管、膀胱に石ができます。大変痛いです。

尿路感染症:免疫力の低下などにより細菌による感染がおきます。

誤嚥性肺炎・・・嚥下機能の低下により唾液や食べ物の飲み込んだ際、誤って肺に入り肺が炎症を起こします。

 

廃用症候群による自律神経・精神障害

長期間の安静は精神的にも障害が生じたり、脳の機能も低下します。

 

ポイント

起立性低血圧:急に起き上がるとふらつきます。ひどい場合は意識がなくなります。

せん妄:意識がもうろうとし目には見えないものが見えたり、変なことを言ったり混乱したりします。

うつ状態:精神的に落ち込み、何もできなくなります。

その他:脳の動きが鈍くなり、思考力が落ち、「今はいつなのか、場所がどこなのかわからない」といった見当識障害も生じます。

こうやって見ると恐ろしいですね…。

 

精神障害につてい詳しく書かれたブログ記事を参考にのせています。

 

興味がある方はこちらをご覧ください。

 

【精神障害・精神疾患とは何か? こころの病気】

 

では次に予防、対処法を記載していきます。

 

廃用症候群の予防と対処法

廃用症候群の予防と対処法を6つ説明します。

 

もちろんご本人の「良くなりたい」という意識も必要ですが、周りの援助も重要です。

 

ご本人に前向きな気持ちで運動に取り組んでもらうことが大切。

「何のために運動をするのか?」「運動をすることで、どのような変化が期待できるのか?」

 

といった運動のゴールをしっかりと伝え、ご本人のやる気を引き出すことが重要です。

 

無理にさせようとすると、運動拒否の姿勢をとることもあります。

 

ご本人が気乗りしないときは、無理強いをせず、ご家族以外のご友人などから働きかけてもらうなど、十分な注意を払いましょう。

 

体調管理

体調が優れない状態で運動をするのはかなりの苦痛を伴います。

 

「睡眠時間をしっかり取れているか?」

 

「食事はきちんと取れているか?」

 

など、運動するのにふさわしい体調かどうかを事前に確認しましょう。

 

栄養管理に配慮する

栄養管理も大切です。

 

運動の前に、運動に必要と考えられるエネルギー量を摂取できているかどうかを確認しましょう。

 

一日に必要な摂取カロリーに加えて、運動の運動量に応じたカロリーを摂取する必要があるため、専門家のアドバイスを聞きながら行ってください。

 

動く機会をつくる

最も大切なのは、動く機会をつくることです。

 

着替えや排泄、移乗などといった身の回りの動作の中で、ご本人でできるものは極力ご本人でするよう促すことが大事です。

 

簡単な家事などを手伝ってもらうようにするのも良いでしょう。

 

また趣味などのグループ活動に積極的に参加するよう促すことも効果的です。

 

自分の意思で積極的に動く機会が増えると、気持ちも前向きになります。

 

しかし冒頭で述べたように「コロナが怖くて外出はちょっと…」という方も多いはず。

 

そんな方向けに「この運動だけはやっていただきたい」というブログ記事も書いています。

 

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リハビリを行う

リハビリテーションを無理に行うのは危険を伴うので、医師に相談しながら行いましょう。

 

病院によっては、廃用症候群になった場合のリハビリテーションを行っているところがあります。

 

そうした施設を利用して、専門医の指導を受けるのが良いでしょう。

 

薬治療を行う

廃用症候群の症状によっては、薬の治療が有効な場合もあります。

 

関節の痛みなどを発症している場合や心蔵の機能の低下が見られる際には、それぞれの症状に合わせた薬治療を行います。

 

また、精神障害を発症している場合も同様です。

 

そうした症状が見られる場合は、医療機関に薬を処方してもらう必要がありますので、早めに医師の診察を受けることが大切です。

 

おわりに

いかがだったでしょうか。

 

自力で動いたり歩いたりできるうちから車いすやおむつを使用すると、さらに身体を動かす機会が減ります。

 

そういう状態が続くと身体機能は低下する一方になり、廃用症候群を進行させます。

 

ご本人が楽をするため、例えそれを望んだとしてもしっかり説明し廃用症候群を予防する意識が必要です。

 

他にも高齢者に向けてこんなブログ記事も書いていますので、知識UPしたいという方は是非覗いてみてください。

 

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補足

このブログサイトは主に、介護施設で必要な"必須研修"について発信しています。

 

下記の表をご覧ください。

 

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介護サービス情報公開総合サイトより一部引用

それぞれの研修についてブログを作成しています(※作成中の記事あり)

 

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