10月28日のモーニングショーにて、歯周病と認知症の関係のニュースがありました。
九州大学歯学研修院の武 洲(たけ ひろ)准教授
日本大学医学部落合 邦康特任教授
による新たな発見でした。
歯周病と言えば、歯と歯茎の間(プラーク)に歯垢が溜まり口臭や歯茎の腫れ、歯石などの原因となる一般的な病気です。
20代の若者でも4割を超える割合で歯周病になっているというデータもあり、興味深い研究結果となっています。
私自身もTVを観ただけなので、わかる範囲で記事にまとめてみたいと思います。
マウスによる実験
研究内容ですが2つあります。
- 正常な中年マウスに歯周病の原因菌であるジンジバリス菌を3週間連続で投与する
- マウスの中でアルツハイマー型認知症の原因と言われているアミロイドβが10倍に増加
- マウスが好む暗い部屋に行くと電流が流れるようにする
- 注射したマウスは電流が流れる記憶を忘れ、何度も暗い部屋に行く
という内容でした。
アルツハイマー型認知症になり、記憶障害が起きている可能性がありますね。
もう一つの実験ですが、
- 若いマウスの歯茎に歯周病の原因菌からとった毒素を31日間注射し行動を観察する
- 接種から14日後、箱の中の移動距離を測定する
- 注射したマウスは移動距離が伸びたという結果に
- 記憶を忘れ、初めての空間だと思い込み、不安を感じ移動距離が伸びた可能性
という内容です。
こちらは若いマウスが使われていることから、「歯周病から起こるアルツハイマー型認知症は若いうちからでも症状が出る可能性がある」ということです。
マウスの状態は「見当識障害」が出ており、今いる場所の把握ができていない可能性があります。
以上のような内容から、歯周病とアルツハイマー型認知症に予防や治療につながる可能性を見いたした研究結果でした。
歯周病と認知症の関係
歯周病が認知症を引き起こすかもしれないメカニズムを説明します。
- 口の中で歯周病の原因菌が発生すると、血液で全身に回ります
- 歯周病の原因菌が体の細胞内で、酵素カテプシンBを増やすことで、アミロイドβを作り出します
- 歯周病の原因菌が脳血管内で、酵素カテプシンBを増やすことで、アミロイドβの受容体を増やす
- 血液と一緒に流れてきた、アミロイドβが受容体に引き寄せられて脳に蓄積する
ということです。
今回の研究で②~④の過程を初めて示したということでした。
歯周病は、心臓疾患の原因なるともいわれており予防すべき病気の一つです。
若いうちから意識して、歯磨きやフロス、歯間ブラシなどを使って予防しましょう。
それにしても、認知症になると歯磨きを忘れる→歯周病がひどくなる→認知症がひどくなる、という悪循環になりえると考えると、認知症の方の口腔ケアは必須ですね。
介護士の腕が試されるというものです。
今後の展望
武准教授の話では、
「酵素カテプシンBの働きを阻害する薬ができれば、アルツハイマー型認知症の予防や治療につながる可能性がある」
ということでした。
歯周病と認知症の関係は以前から言われていることですが、新たな発見があり薬や治療の開発が一気に進む可能性があります。
薬の開発を待ちながら、口腔内を健康に保つ意識を持ちましょう。ってことですね。
まとめ
ひとつだけ突っ込みを入れたいことが、番組の中で癌になるよりも認知症になるほうが辛いみたいな、「認知症になったら終わり」みたいなことは言ってほしくなかった。
認知症になっても安心して過ごせるような地域を作ろうとしている人もいるんだ!って話です。
話がそれましたが、いかがだったでしょうか?
より詳しい内容は調べてみようと思います。
今回は歯を大切にするということは再確認できました。
介護職としてもご利用者に改めて注意喚起をしようと思える内容でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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