こんにちは、すきマッチです。
今回は、認知症高齢者に対する声掛けの重要性について記事を書いていきます。
介護を仕事としている方はもちろん、ご家族の方が認知症である、物忘れがあると言う方にも読んでいただきたいです。
あなたは、介助時に常に声掛けをしていますか。
声掛けをしないといけないことは知っているが、なぜ声掛けをする必要があるのか、なぜ重要なのか、を解説していきます。
声掛けには、話している内容以外にもたくさんのメッセージを送っています。
「あなたが大切です」「あなたを見ています」というようなポジティブなメッセージです。
現在はなくなりましたが、介護福祉士の実技試験は声掛けをしなければ、どんなにいい介助をしても不合格でした。
現場の実践にも通じる話になりますので、最後まで付き合いください。
声掛けって何?
声掛けとは、今からすることの説明です。
今からすることとは、トイレや入浴のような生活動作から、右足を動かしてもらう、手すりを持ってもらう、のような1つ1つの動作など様々です。
ご利用者の理解度や身体機能、認知機能によって、声掛けの内容も変わります。
前提として、介護はスタッフ側がサポート側ということです。
一人でできない事があるから、介護が必要なのです。
しかし、できないご利用者に対して「介護してあげている」という思いは傲慢です。
これは家族介護でも同じことが言えます。私はこんなにしてあげているのに、と感じると介護する側はすごく疲弊します。
介護されている側も気を遣いますし、介護する側が主体になってしまいます。
主体はご利用者(介護される側)です。
声掛けにより、ご利用者に主体的に動いてもらうことが大切です。
一緒にやりましょう。といったスタンスがいいでしょう。
主体的に動いてもらうことは、できることを維持することと自信を失わないために大切なことです。
スタッフはもちろん、ご家族にも大切にしてほしいです。
特にご家族は、こっちでやった方が早い、どうせできない、わかってないなんて思いがちです。
声掛けの重要性
声掛けの重要性は先の章でも述べたように、声かけによって認知症の方の機能の維持と自信を失わずにいてもらうことが大切です。
他には、説明と同意をして納得してもらった上で介助することも重要です。
認知症の方が今何をしたいのか、何を思っているかの確認も必要です。
話している言葉以外のメッセージを伝える意味でも大切です。
認知症で失われる脳の機能は一部です。
これだけは覚えていて欲しいのですが、なにかわからない、できないことがあったとしても、できることやわかることも沢山あります。
どうせわからないだろう、どうせできないだろうと声掛けをしないことは絶対にしないでください。
あなたがいきなりトイレや入浴に連れていかれて、服を脱がされることを想像してください。あなたも拒否しますよね。
それを介護拒否だの問題行動というスタッフがいたら絶望します・・・
あたりまえですが、認知症の方も脳の機能がいくつか失われているだけで、私たちと同じ人間なのです。
では、少し解説しましょう。
認知症の方の機能維持とは、認知面と身体面どちらもです。
認知面とは、先程書いたように「どうせできない」、「なにもわかってない」としないように、できることやわかることに着目してケアをします。
できないことでもこちらが言い回しや表現を変えるとできたりします。
私は、認知症の方が言葉が理解できない半分は介護者の力不足だと思っています。
トイレを厠(かわや)といったり、傷テープをサビオといったり時代や生まれ育った地方によりなじみの言葉が違います。
脳トレもレベルに合わせて、声掛けをして実施することで効果を発揮します。
身体面はどうでしょうか。
生活動作も分解することが大切です。
トイレに介助が必要だ。となった時にどの部分にサポートが必要なのかを見てあげましょう。
声掛けをしたらズボンの上げ下ろしはできるが、お尻は拭けない。
介助するのは、お尻を拭くだけで大丈夫です。あとは声掛けで誘導してあげてください。
このようにできることをやってもらうことは、機能維持や自信を失わないためにとても大切です。
なんでもやってくれる環境にいたら、気力がなくなり活動性がどんどん低下します。
人間らしさがどんどんなくなってしまいます。
スタッフも声掛けをして、ご利用者様が動いてくれたらラクですよね。
次に「説明」と「同意」やご利用者の気持ちを確認することも大切です。
当たり前のことですよね。
さらに、声掛けには「あなたを見ていますよ」「私はあなたを認識していますよ」というメッセージにもなります。
目を見て、目線を合わせて声をかけることは、認知症の方が「ここにいてもいいんだ」「この人は私の味方だ」と感じるために重要な役割を果たします。
認知症の方に有効な声掛け
ここで認知症の方に有効な声掛けを一つご紹介しましょう。
それは、実況中継することです。
連続した動作が続く、更衣介助や入浴介助の時に特に有効です。
たくさん動作が続いている時に許可取りをし続けるのは大変です。
今からすることを実況しながらケアをしてください。
ポイントは、声掛けをしてから間をおいて行動することです。
身体にお湯をかけますよ~。あったかいですね~
では、次は頭にお湯をかけますよ。
シャンプーをしましょう。洗える部分は洗ってくださいね。
洗えてないところをお手伝いさせてください。かゆいところはないですか?
・・・
みたいな感じです。
黙って黙々とケアをするのは作業と同じです。
私はあなたを大切に思っています、というメッセージをこめて実況中継してみてください。
あなたが思っている以上に効果があります。
認知症の方にやってはいけない声掛け
最後に、認知症の方にやってはいけない声掛けを解説します。
否定することや難しい言葉かけをすることはもちろんですが、介護の現場で一番やってはいけないことが「嘘をつくこと」です。
帰宅願望のあるご利用者に「今から車を回します」とか「今日は娘さんが迎えに来る」というような嘘はいけません。
不安や嫌な感情が残り続けて、根本的な解決につながらず何度も帰ろうとするでしょう。
そのたびに嘘をつかなければなりません。
何度も繰り返していれば、その内「ここの人は噓つきだ」と覚えてしまうかもしれません。
そうなったら信頼関係を築くこともままなりません。
お風呂やトイレに誘導するときに、違う場所に行くような説明をしてはいけません。
1日のうちに何度も嘘をついたら楽な場面はあります。
しかし、それらの嘘は認知症の方を混乱させて不安にさせます。
明日から嘘をつくのをやめてみてください。
1週間もすれば、説明するスキルが身につくはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
声掛けの重要性についておわかりいただけたでしょうか?
新人の頃はしつこいくらいに言われたのに、経験を積むごとに疎かになっていませんか?
何事もそうですが、基本が大切です。
また声掛けと同じぐらい、あなたが大切です。といったメッセージを伝えることも重要です。
声掛けには、あなたのキャラも大切です。
かしこまってばかりでは面白くないですよね。あなたにあった声掛けや話し方を模索するのも楽しいかもしれません。
あなたやあなたの介助するご利用者様が生きやすくなるように祈っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
「家族が認知症になったらどうすればいい?」についての記事です。
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