こんにちは、すきマッチです。
今回はレクリエーションシリーズとして、介護現場でよく使われるレクリエーションの応用と介護士の視点の解説をします。
さらに、理学療法士の視点から個別機能訓練としての効果の解説を紹介したいと思います。
レクリエーションは「楽しむ」ことが重要ですが、「意識するポイント」をつかんでおけば、かなり効果的なリハビリになります。
せっかくレクリエーションをするからには、「楽しむ」と「リハビリ」を最大にしましょう！
レクの担当になって困ることの多いあなた、是非この記事を参考にレクリエーションが得意になってください。
第4弾は輪投げ！座位の保持と重心移動、上肢の微調整がポイントです。
目次
デイサービスのレク 輪投げ
輪投げは機能訓練としてはボーリングと似ていますが、工夫次第で楽しめます。
的は、ペットボトルや点数の書いたシートなどなんでもいいでしょう。
難易度の調整は、的の距離と輪っかの大きさで調整することができます。
活動の注意点は、
ポイント
・足をしっかりと地面につける（車いすの方はフットレストを上げる）
・前傾になりすぎないようにする
・輪っかが思いもよらない方向に飛ぶ可能性があります
デイサービスのレク 輪っか 応用編
参考
・キャッチリング
・輪っかくぐり
・背面スロー
応用はたくさんありますが、3つ紹介します。
キャッチリング
キャッチリングとは、的が人が持つ棒になります。
新聞紙などで30～50センチぐらいの棒を作ります。
輪っかも小さいと難しいので新聞紙で大きめの輪っかを作ってもいいでしょう。
作成もレクリエーションになります。
キャッチリングは、円になったり向かい合って投げるゲームです。
点数をつけなくても、盛り上がります。
実は受けるほうが難しいし、機能訓練としては有効になります。
成功率が低い場合は、投げるほうをスタッフが担当してください。
輪っかくぐり
輪っかを吊るしてその的に向かってお手玉等を投げるゲームです。
距離や高さ、輪っかの大きさで点数を変えることで盛り上がります。
背面スロー
輪投げとは少し変わりますが、お手玉を後ろ向きに投げます。
的は輪っかでもいいですし、大きめの枠にします。
何度かの練習で大体落ちる位置に的を置いてあげてください。
後ろに投げることに意味があるレクです。
デイサービスのレク 輪投げ PT’eye（PTの視点）
＂輪投げ＂は座位バランス（立ってする方は立位バランス）へのアプローチに適しています。
私もこの＂輪投げ（キャッチリング）＂を個別機能訓練Ⅱの小集団での運動プログラムにしていました。
理由は、「出てほしい動作を誘導することができる」ためです。
例えば、「車いすのまま洗濯干しをする」という目標がある方には、ある程度高い位置に輪を入れてもらうようにします。
前傾姿勢を促したい方には、少し遠くへ投げてもらうようにしたり、
麻痺側へ体重を移動してほしい方には麻痺側へ投げてもらうように設定したりと、いろんな工夫で機能訓練に変えることができます。
そして何より＂楽しみながら行う＂ことができるリハビリなので、継続することができます。
機能訓練として行うのに是非おススメなレクレーションです。
もし「座位バランス向上への機能訓練」としてとり入れるなら、
PTは下記の3つのポイントで座位の評価をしていますので参考にしてみて下さい。
参考
① 静止姿勢
② 動的座位（立ち直り反応）
③ 保護伸展反応
これらについて詳しくご説明している記事があります。
もし詳しく知りたいと思われたらこちらの記事を見てみてください。
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参考リハビリ型デイの介護福祉士は必見！【理学療法士がいう＂座位バランス＂とは何か！？】
こんにちは、すきマッチです。 今回は座位バランス能力についてお伝えします。 よく理学療法士等が立てる目標に「座位バランス能力の向上」とありますが、はたして座位バランス能力と ...
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他にも工夫次第で＂注意障害＂や＂半側空間無視＂などの高次脳機能障害へのアプローチにもなりますよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。
輪投げと言っても工夫次第でたくさんのルールを設定できます。
冒頭でも述べましたが、レクには機能訓練の視点を意識していただくことも重要になります。
盛り上がるとご利用者の普段見れない顔がみれたり、キャラクターが見えることがあります。
レベルに合わせたレクリエーションで盛り上げてくださいね！
ご興味があればこちらの記事もどうぞご覧ください。
また、当ブログとは違った観点からレクレーションについて紹介されているブログ記事があります。
こちらも参考にしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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