こんにちは、すきマッチです。
今回はレクリエーションシリーズとして、介護現場でよく使われるレクリエーションの応用と介護士の視点の解説をします。
さらに、理学療法士の視点から個別機能訓練としての効果の解説を紹介したいと思います。
レクリエーションは「楽しむ」ことが重要ですが、「意識するポイント」をつかんでおけば、かなり効果的なリハビリになります。
せっかくレクリエーションをするからには、「楽しむ」と「リハビリ」を最大にしましょう！
また、工夫により季節感や行事感を取り入れることができます。
身体機能のトレーニングだけでなく、認知機能のトレーニングとしても活用しましょう。
レクの担当になって困ることの多いあなた、是非この記事を参考にレクリエーションが得意になってください。
第13弾はハエ叩きレク！上肢の可動域、座位バランスがトレーニングのポイントです。
目次
デイサービスのレク ハエ叩きレク
ハエ叩きレクはストレス解消レクリエーションです。
今はほとんどハエなんていませんが、昔話がレク時の話題として盛り上がります。
やり方
100均のハエ叩き棒とハエのイラストを準備する
それぞれにマジックテープを付けて、くっつくようにする
制限時間内に何匹のハエを捕まえられるか、というゲーム
活動の注意点は、
ポイント
・ハエ叩き棒を振り回すので利用者間の距離に注意
・前のめりになる方や興奮する方に注意
・半身マヒの方はマジックテープをはがす作業をスタッフがするのか、ルールの設定が必要
デイサービスのレク ハエ叩きレク 応用編
参考
・裏に点数をつける
・大きさを変える
・色を変えたり、文字を付ける
応用はたくさんありますが、3つ紹介します。
裏に点数をつける
ハエきの裏に点数をつけることで心身機能によるハンデが軽減されます。
裏を見る楽しみもできます。
大きさを変える
ハエの大きさを変えることで判断力や考える力のトレーニングになります。
イラストの準備が大変ですが、レクの用意も制作レクとして活用してください。
色を変えたり、文字をつける
色を変えて、色を指定する。
文字を付けて連想ゲームなどにつなげる。
などなどたくさんの応用が可能です。
デイサービスのレク PT’eye（PTの視点）
＂ハエ叩きレク＂はかなり盛り上がるので、スタッフはしっかりとPTからの注意ポイントも見ていてほしいと思います。
それは、
注意ポイント
・片麻痺の方が力を入れすぎると、麻痺側に過剰な緊張が出ていないか
・両足がしっかりと地面に着地しているか
・座位が安定しているか
このポイントを意識していると、座位バランスや上肢の筋力アップにつながりますが、
逆にポイントを意識していないと、麻痺の助長や、転倒リスクが上がったりして良くありません。
深く腰を掛けることで、座位は安定し前傾姿勢がとりやすくなります。
しかし、対象になるご利用者の＂腸腰筋＂という股関節前面にある筋肉の筋力低下がある場合は、前方へ倒れてしまうかもしれません。
もしそうなるとテーブルで顔を打つリスクがあります。
日ごろ座位でも前かがみ傾向にあるご利用者には、PTによる座位バランスの評価は必要です。
5人程度の小集団で「座位バランス練習」をしているデイであれば、このようなレクは大変良いかと思います。
毎日同じメニューでは飽きてしまいます。たまにはこのような盛り上がるリハビリ的レクも良いですよね。
座位バランスについて詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
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まとめ
いかがだったでしょうか。
ハエ叩きレクでした。
応用編で挙げた方法を組み合わせたり、あなたのオリジナルルールで実施するなど工夫してみてください。
冒頭でも述べましたが、レクには機能訓練の視点を意識していただくことも重要になります。
盛り上がるとご利用者の普段見れない顔がみれたり、キャラクターが見えることがあります。
レベルに合わせたレクリエーションで盛り上げてくださいね！
高齢者レクレーション記事の第14弾は【タオルでシュートレク】
ご興味があればこちらの記事もどうぞご覧ください。
また、当ブログとは違った観点からレクレーションについて紹介されているブログ記事があります。
こちらも参考にしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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