こんにちは、すきマッチです。
今回も介護職に求められる医療の知識について記事を書いていきます。
今回は、利用者の観察のポイントについて、「どこを観察すべきなのか」を見ていきましょう。
具体的にどんな様子や変化に注意すべきなのか、観察のポイントも書いています。
当てはまる小目が多いほど注意が必要です。
低栄養状態について
高齢者に多く、心身共に衰えてしまい、寝たきりにつながる危険があるのが低栄養状態です。
健康な体を維持するために必要なエネルギーとタンパク質が足りていない状態が低栄養です。
口腔機能の低下や食欲の低下、孤食など、様々な要因が重なってしまうと低栄養状態に陥りやすくなります。
周りが気付かなかったり放っておくと、体力や気力の低下、免疫力も下がり病気などにかかりやすくなります。
低栄養の悪循環
食事量の低下(エネルギーたんぱく質が減る)
↓
低栄養状態
↓
筋力の低下・体重の変化
↓
体力や免疫力の低下
↓
活動量の低下
↓
さらに食事量が減る
といった具合です。
筋肉量の減少により、運動機能の低下そして、転倒や骨折につながります。
特に女性は骨粗鬆症の方が多く転倒や骨折は気を付けなければなりません。
転倒して活動の範囲が狭まると、認知症になるリスクも上がってしまいます。
では具体的に、利用者の観察のポイントを見ていきましょう。
観察ポイント
・食事の回数や食べる量が減っている
・やわらかいものを好んだり、あっさりした食事が多い
・抜け毛が増えた
・下半身やおなかがむくんでいる
・風邪をひきやすい
・傷の治りが遅い
・口の中や舌が渇いている
・だるそうにしている
ほんの一例ですが、当てはまる項目が増えると低栄養になるリスクが高くなります。
近くにいる介護職だから見える変化があります。
注意深く見守っていきましょう。
口腔機能の低下
飲み込みにくくなると、誤嚥性肺炎のリスクが、食べにくくなると低栄養のリスクが増加します。
口腔機能の低下はフレイル(虚弱状態)の入り口ともいわれます。
「食べることは生きること」と言われるように、口腔機能は人間にとって非常に重要な器官です。
口腔機能が低下すると、食べたくても食べれない状態になったり、噛む、唾液を出す、飲み込む、味を感じるなど、食事を楽しむことができなくなります。
口腔機能はこまめにチェックして早い段階で口腔内のトラブルに気づくことが大切です。
観察ポイント
〇しっかりと噛めているか
固いものを嫌がるようになる
食欲が落ちている
食事に時間がかかる
食べこぼしが増えた
〇嚥下に問題はないか
水や汁物でよくむせる
口の中にいつまでも食べ物がある
唾液が口の中にたまる
ごはんよりも麺類を好む
寝ているときもせき込む
〇口腔内は乾燥していないか
パンなどのぱさぱさした物を嫌がる
口内炎ができやすい
唇が渇きやすい
口臭が気になる
話しにくそう
一例ですが、以上のことには特に気を付けて観察してください。
口腔ケアも大切です。
毎食後はしっかりと入念にケアしてあげてください。
歯磨き、うがい、入れ歯の清掃など、口の中の清潔を保つことは、腎臓や心臓、誤嚥性肺炎などの全身疾患のリスクを減らすことにつながります。
誤嚥性肺炎も低栄養も命にかかわる重大なケースです。
しかし、日頃のケアや気づきで防ぐことができます。
運動機能の低下
身体を動かさないと筋力の低下、さらに転倒や寝たきりにつながる恐れがあります。
高齢になると誰でも筋力は落ちますが、身体を動かさないと筋肉量の低下が加速します。
同時に筋力も衰えるので、歩行速度が遅くなったり、それが原因で転倒しやすくなります。
さらに転倒を防ぐために動かなくなると、寝たきりや認知症のリスクが高くなってしまいます。
観察ポイント
歩き方や動作がゆっくりになった
手すりや壁を伝って階段を上るようになった
つまずくことが増えた
ベットで寝て過ごす時間が増えた
認知機能の低下
閉じこもりがちな人は特に注意が必要です。
どの項目もそうですが、早期発見がカギになります。
高齢になると、物事の認識や判断、計算、記憶思考などの認知機能が落ちてきます。
特に新しいことを覚えること、環境の変化に適応する力、同時に複数の作業するなどが目立って落ちてきます。
社会とかかわる機会が減ると、認知機能は低下しやすい傾向にあります。
観察ポイント
同じことを何度も繰り返し質問する
時々日付がわからなくなる
親しい人の名前を思い出せない
趣味などの話をしても関心を示さない
髭を剃らない、化粧をしないなど身なりに気を使わなくなった
利用者との会話や言動から、違和感を覚えたら早めにケアマネジャー、医療職に伝えましょう。
閉じこもり
「外出は病院だけ」デイサービスのご利用者でもよく聞く言葉です。
外出の回数は、認知症やうつ病との関連もあるといわれています。
1日のほとんどを自宅の室内で過ごし、外出や誰かと会うなどの意欲がない状態を「閉じこもり状態」と言います。
厚生労働省では「外出の頻度が週1回未満」を閉じこもりとしています。
退職や病気をきっかけに閉じこもりになる人が多く、高齢者は陥りやすい環境にあると言えるでしょう。
先に挙げた、運動機能の低下と認知機能の低下とも密接にかかわっています。
観察ポイント
「行きたい場所がない」「出かけたいけど愛力が不安」などと口にする
他者との交流をめんどくさがる
外出予定を突然キャンセルする
法事などの大切な行事を欠席するようになる
うつ症状
認知症と区別がつきづらいが、体の不調が出やすいのがうつ症状です。
65歳上の高齢者がうつ病になると「1日中ボーっとしている」など認知症とよく似た症状が出現します。
うつ病は早期に発見し、正しい治療をすることで改善する病気です。
「様子がいつもと違う」と感じたら、認知症と見分けるためにもいち早く受診することをお勧めします。
環境の変化も大きく影響するので、多方面から注意して観察しましょう。
観察ポイント
「眠れない」と口にする
身体をだるそうにしている
頭痛を訴える
「生きていても仕方がない」「自分は役に立たない」などと口にする
まとめ
いかがだったでしょうか。
利用者の日常生活をどの専門職よりも知っている介護職だからこそ気づけることがたくさんあります。
利用者が少しでも長く元気に過ごせるように、介護のプロとしての自覚を持ちながらケアに当たりましょう。
今回上げた項目は、どれか一つでも衰えると悪循環に陥ってしまい他の項目も引きずられるように低下します。
気を付けることはたくさんありますが、あなたの気づきで救えることがたくさんあります。
そう思うとやりがいのある仕事に感じませんか?
一緒に高齢者の生活を守りましょう。
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