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医療に関する教育・研修

意外とよくわかっていない注意障害、後輩にちゃんと説明できますか?【これだけ理解していればOK】

意外とよくわかっていない注意障害、後輩にちゃんと説明できますか?【これだけ理解していればOK】

こんにちは、すきマッチです。

 

先日こんなツイートをしました。

 

 

あなたは後輩に"注意障害とはなにか"をちゃんと指導できますか?

 

「注意障害」は、怪我や病気により起こる後天性の症状です。

 

ご本人にとっては今まで出来たことが上手に出来ないため、自信喪失や不安を抱いてしまいます。

 

今回はこの"注意障害"についてご紹介します。

 

ご利用者がその人らしい日常生活や社会生活を送るためにも、注意障害の症状や対処法、そのリハビリなどについて知っておきましょう。

 

全般性注意障害とは?

 

認知症

注意障害は大きく分けて2つです。

 

ポイント

1、全般性注意障害

2、方向性注意障害

 

一つづつ解説していきます。

 

全般性注意障害とは「注意散漫で他の刺激に気が移りやすく、一つのことに集中出来なくなる」高次脳機能障害の一つです。

 

全般性注意障害は、よく介護現場で耳にする「あの人注意障害があるから…」

 

それに当たるものです。

 

「じゃあ高次脳機能とは何なの?」というと、

 

参考

高次脳機能とは、

「知覚、記憶、判断など、人間が人間らしくあるための脳の認知機能の総称で、五感からの情報を記憶や言語と結びつけ、実際に自身の行動に変換するための高度な脳の機能」

のことです。

 

全般性注意障害になると、周囲からの刺激に対して意識を向けられなかったり、一つの事に集中できなくなったりと仕事や日常生活でミスが多くなります。

 

具体的には、次の4つの障害に分けられます。

 

下記の4つの内1つだけの障害が起きること方はまれで、多くの方が複数の障害が認められます。

 

① 持続性注意障害

注意を一定時間持続できなくなります。

 

「これを見てもらえますか?」と伝えると、一瞬は見れますが、ずっと見つめることができず、注意が他に向いてしまいます。

 

他の物事に興味が向いてしまい、すぐに疲れてしまいます。

 

注意の強さが変動しやすく保ち続けることが困難な場合があるため、動作に一貫性がない、まとまりが乏しいことがあります。

 

② 選択性注意障害

複数の情報の中から必要な情報を正しく選ぶことが難しくなります。

 

例えば、買い物の支払い時にお金を選ぶのを間違えたり、コミュニケーションの際は話し相手の声だけを聞き取ることができず、周囲の雑音も耳に入り苛立ったりします。

 

気が散りやすく、見落としたり聞き落としたりと間違えることが増えます。

 

③ 転換性注意障害

注意を向ける対象を切り替えることが難しくなります。

 

例えば食事中に電話が鳴り、電話に出た後また食事に戻るというような動作の切り替えが難しくなります。

 

電話に気付かない、または電話に出る前に食事をしていたことを忘れてしまったりします。

 

「トイレの後に手を洗おう」、「歯磨きの後に口を濯ごう」といった「次にこうしよう」といった注意の切り替えが難しくなります。

 

こうした注意の切り替えは日常の中では多々起こることなので、本人も周囲も戸惑いやすい障害です。

 

④ 配分性注意障害

多方向に注意を向けることができなくなります。

 

2つの作業を同時に行うことができません。

 

例えば、運動をしながら会話をしたり、テレビを見ながら食事をしたりすることが難しきなります。

 

よくあるのが、複数人での会話が難しく辛くなったり、周囲の人も違和感を覚えることなどがあります。

 

方向性注意障害とは

次に「方向性注意障害」です。

 

方向性注意障害とは、「視界の一部を見落とす」症状のことです。

 

少し具体的にいうと、脳の損傷により視覚情報を処理することが出来ず、見えている半分の空間を認識出来ない・見落とすといった症状です。

 

よって"半側空間無視"とも呼びます。

 

特にあるのは、右脳の損傷によって左側の空間を無視するといった症状です。

 

重度になると、見えている反対側に注意を促しても見ることが出来なくなります。

 

注意障害の訓練やリハビリ

高次脳機能障害のリハビリは、発症から1年以内が一番効果的と考えられています。

 

予後の回復度合いを見ながら少しでも早い段階から訓練をするのが一般的です。

 

症状の度合いはさまざまで、特定のことをよく間違える方もいれば、日常生活全般において注意散漫になる方もいます。

 

病院やリハビリ施設では下記のようなリハビリを組み合わせます。

 

非特異的介入

全般性注意障害へのアプローチとして次のような課題を一定の時間内で解く練習を繰り返します。

 

・ナンプレ

・電卓計算

・辞書調べ

・かるた

・間違い探し

・ぬりえ

・入力作業

・トランプ

・電話帳調べ

 

特異的介入

障害に合わせたアプローチを行います。

 

メモ

選択制注意     選択抹消課題

持続性注意     目標刺激の持続的課題

転動性注意     交代制課題

配分性注意     二重課題

 

このようにアプローチ方法はある程度決まっています。

 

対象者がどの障害なのかを良く評価し、それに合わせて的確なアプローチをします。

 

ここでは紹介程度にさせていただきます。

 

段階的介入

注意力が続かない方へ、いきなり高い課題を強いるのはいけません。

 

課題を行う際は、必ず簡単な課題からはじめます。

 

そして徐々に難易度を高めるようにします。

 

課題をクリアすることによる達成感が得られ、リハビリへの意欲も出てきます。

 

環境を整える

はじめは他の刺激が入らない環境で始めるのがベストです。

 

リハビリの段階を経ていくと、あえてテレビやラジオの音がするところや、他の人が動くところで訓練をすることもあります。

 

周りの環境が訓練の負荷となり、リハビリにもなります。

 

また環境を色々変えることで「この状況になると注意力が著しく低下する」といった自身の特性を理解し、自分で対策を練ることもできます。

 

家族や周囲からの関与と、リハビリの最終目標の設定

注意障害は家族や周囲の人による配慮が重要です。

 

継続した特異的介入や非特異的介入は必要ですが、リハビリの最終目標はあくまでも"生活場面での注意力の向上"です。

 

「ナンプレや電卓計算が継続して5分可能になった」、などが最終的な目標ではありません。

 

・歯磨きを5分集中してできる

・洗濯物干しが短時間でできる

 

というように「生活の質を上げることがリハビリの目標」となります。

 

注意障害と向き合うためには「家族と周囲の協力」が必要です。

 

注意障害は、事故や怪我などの脳の損傷によって起こりうる障害ですが、リハビリを行えばある程度回復します。

 

後天的な障害であるため、ご本人も辛いと感じている場合が多いです。

 

そのことを家族や周囲も理解し、リハビリが行いやすい環境づくりが必要です。

 

注意障害と判断する検査方法をご紹介

注意障害の検査方法は、TMT(Trail Making Test)が一般的で、「TMT-A検査(数字を順番に並べる作業)とTMT-B(数字と文字の切り替え作業)」を行います。

 

この検査により注意機能の持続や視覚的な注意機能などを検査できます。

 

TMT-A検査

紙にランダムに記載された1〜25の数字を1から順番に線で結び、作業完了までの所要時間を測ります。

 

TMT-B検査

紙に記載された1〜13の数字と「あ」から「し」のひらがなを、

 

1→あ→2→い…

といったように数字とひらがなを交互に結び、作業完了までの所要時間を測ります。

 

TMTについて詳しく書かれたブログ記事があります。

 

興味のある方はこちらをご覧ください。

 

注意障害などを評価するTMTの検査方法

 

おわりに

いかがだったでしょうか。

 

注意障害はリハビリにより改善されます。

 

リハビリ要素も含んだレクレーションのブログ記事を複数書いていますので、

 

もし介護保険事業で働かれているなら、参考にしてみてください。

 

デイサービスのレクリエーション:ビンゴ【必見!PTによる個別機能訓練の視点あり】

 

この記事を読んでいただき、少しでも現場に役立てていただければ嬉しいです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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