こんにちは、すきマッチです。
今回は、令和3年度報酬改正の全容がはっきりしたこのタイミングで
今後、介護職がどのような役割をこなしていくのか、私の意見を述べてみたいと思います。
これから3年後、6年後、その先「介護職がどのような役割を求められるのか」という視点で深堀していきます。
大袈裟ではなく新しい時代が来ました。
介護職のあなたも、「いち介護職だから制度や報酬のことは、管理者や相談員に任せておけばいい」なんて思っていたら時代に置いていかれます。
まずは次の報酬改正までの3年で、時代に求められる介護職をはっきりとさせていく必要があります。
そのためには、介護職の多くが制度や法律を理解し、サービスにつなげていく必要があります。
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参考科学的介護情報システムLIFEへの提出【2021年度介護報酬改正-通所介護】
こんにちは、すきマッチです。 今回は、3月16日に発表された「科学的介護情報システム(LIFE)関連加算に関する基本的考え方並びに事務処理手順及び様式例の提示について」を解説していきたい ...
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令和3年の報酬改正でみえる介護職に今後求められること3つ
早速ですが、「科学的介護情報システム(LIFE)関連加算に関する基本的考え方並びに事務処理手順及び様式例の提示について」で今までにない介護が始まっています。
「科学的介護」「エビデンス」「ビッグデータ」「LIFE」など今まで聞きなれない言葉がたくさん使われています。
0.7%(実質0.65%)のプラス改定は見せかけのプラスであり、多く事業所でマイナス改定だったように思います。
コロナ禍でもあり、なかなか厳しい運用を強いられる事業所も多いでしょう。
業務の効率化、負担の分担を考えると介護職が自立していくことが求められています。
そこで今回は「今後介護職が求められること3選」としてまとめてみました。
介護職に求められること3選
1.基本的なPC(パソコン)スキル
2.ご利用者の「本音」を聞き出すアセスメント力
3.評価の視点
です。
それでは解説していきましょう。
1.基本的なPC(パソコン)スキル
介護の記録業務は、紙ベースでしたが近年のICT化や効率化の波でどんどんPCを使う機会が増えています。
しかし、いまだに日々の記録を紙ベースで行っている事業所は少なくないと思います。
私の事業所では、最年長のスタッフが意欲的になってくれてICT化はスムーズに導入できましたが、
それでも完全にペーパーレスにはなっていません。
多くの事業所では、年配のスタッフほど導入に抵抗があると思います。
一部の力のあるスタッフが使えないことで、事業所にPCでの業務を取り入れることができないことは絶対に避けるべきです。
全スタッフが「word」「Excel」の最低限のスキルは身に付けていきましょう。
そして今回の「科学的介護」のための「LIFE」への提出が新たにPC業務として増えます。
今は算定する事業所のみですが、私は早くて6年後には義務化されるのではないかと思っています。
今回の改正での導入率で、義務化までの期間が決まるでしょう。
現状LIFEへの入力は、「CSVファイル」からの取り込みと直接入力しかありません。
やってみたところ「CSVファイル」からの取り込みは、介護ソフト経由ならできましたが、
自作の「CSVファイル」はかなり難易度が高かったです。
この辺りは、本当に頭のいい人に任せるしかないでしょうw
現状、5月10日までに提出するデータはあなたの事業所の介護ソフトが「CSV出力に対応しているか」で作業量が大きく変わります。
対応していなければ、算定する予定に必要なデータを手入力していくしかありません。
ちなみに私の事業所では、「基本情報」のみ介護ソフトから取り込めたので
それ以外の入力作業が必要になります。
必須項目のみに絞るとそこまで多くないですが、120人以上の情報を漏れなく入れないといけないとなると大変そうです。
そこで介護職の力が確実に必要になります。
管理職や相談員、機能訓練指導員のみでは処理しきれません。
このように介護職も専門職の一員として、加算や制度、PCに関わる必要が出てきます。
一緒に頑張っていきましょう。
今後は、提出頻度の高い加算の対策を考えながらの入力になりそうです。
2.ご利用者の「本音」を聞くアセスメント力
ここから少し難しい話をします。
「医療」と「介護」の違いは何でしょうか?
医療と介護を比べると、関わる専門職の知識や技術の違いはもちろんありますが、「ご利用者」に関わることは共通しています。
これからの超高齢化社会では、「介護」と「医療」が両輪となり高齢者の生活を支えていくことが求められています。
考え方は色々とありますが、私は「エビデンスの有無」と「関わる時間」が大きな違いと考えます。
永らく介護には「エビデンス」が欠けていました。
医療のエビデンスは簡単に言うと
○○という病気には◇◇という治療が有効である。
というように、病気や症状に対しての治療法が確立されています。(日々進化中)
治療法の根拠も「エビデンス」としてたくさんの研究で実証されています。
対して、介護はどうでしょうか?
ご利用者の背景や環境が違うことで、介護方法の根拠(理由)は全く確立されていません。
教育も、根拠がはっきりしないために施設や法人により全く違う教育が行われています。
いつまでもコツやカンに頼ったケア・教育が行われています。
介護の現場にもエビデンスが必要でした・・・
ようやくエビデンスを確立しようと国も動き出したのです。
これまで独自にケアを行いエビデンスを確立できなかった介護分野は、是非国の取り組みに協力してエビデンスを確立していきましょう。
そして、エビデンスを確立した後は「関わる時間」の多さを利用して、ご利用者の生活、価値観に根拠をもって寄り添うことが求められます。
これまでも介護職はご利用者に寄り添うものだ、と言うように言われてきましたが、
私は正直に言うと、専門性が高くないので「寄り添うこと」にすがっていたと思います。
ただ寄り添うことで、ご利用者のために・ご利用者が望むから、と言ってきました。
ご利用者にとっていいケアもあったかもしれませんが、介護職の気持ちが先走ったケアもあったかもしれません。
その場しのぎのケアが多く、実際にどうであったかの評価ができませんでした。
しかしこれからは、エビデンスをもとに有効なケアを実施できます。フィードバックをもらえます。
前振りがすごく長くなりましたが、そこで「ご利用者の本音を聞くアセスメント力」が求められることになります。
介護職には、相談員のアセスメントとは違う、生活の中から長い時間を共に過ごす中から見えてくる「本当のこえ」を聞くことができるでしょう。
そのアセスメントが加わることで、LIFEの弱点である根拠に頼った機械的なケアを防ぐことも可能になると考えます。
まずは、どんなアセスメントシートでもどんな情報でもいいので、目的をもってご利用者と会話をしてみましょう。
身近なところでは、居宅訪問や興味関心チェックシートといった個別機能訓練加算に必要な評価(アセスメント)もあります。
評価の視点
今回のLIFEの加算の多くが定期的に情報を提出するようになっています。
例えばデイでは、「ADL維持等加算」でBI(バーセルインデックス)という評価が必要になります。
BIとは、簡単に言うと「できるを評価する」ことです。
100点満点で日常の動作を評価していきます。
今回の改正の算定要件では「研修を受けた介護職でも可」ということです。
研修とは、一緒に働くPTやOTからの定期的な研修でいいようです。
簡単な評価ですが、意外とばらつきが出ます。
半年に一回の評価で加算の算定の可否と区分が変わる重要な評価ですので、ばらつきはできるだけ少なくする工夫が必要です。
例えば、
ポイント
半年前と同じスタッフが担当する
評価時に迷ったところは備考に書き残す
前回の評価や備考などを見られるようにしておく
微妙なラインをマニュアル化しておく
ような感じでしょうか。
BI以外にも、基本的に「計画書」とつくものには「評価」が必要です。
計画書では「モニタリング」と表されます。
本来、目標を評価するためのモニタリングですので、目標に応じて項目が変わることが普通です。
今まではほとんどを相談員や機能訓練指導員が行っていたと思いますが、介護職にも関わるチャンスです。
積極的に関わりましょう。日々のケアの視点が少し変わると思います。
とにかく業務が増えるので、今までは他の専門職がやっていたことを学び取るチャンスです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
これから介護職に求められる役割について書いてみました。
私の個人的な意見ですので賛否はあると思います。
これから、仕事が増えることをポジティブにとらえ、できることを増やしていきましょう。
選択肢を増やすことが、3年後に求められる介護職になる近道です。
介護職は専門性がはっきりしない、というイメージを払しょくするために今は学ぶときです。
学んで選択肢を増やす!
頑張っていきましょう。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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