こんにちは、すきマッチです。
今回はデイサービスで働くことに、「向いてる人」について記事を書きたいと思います。
なぜ、「デイサービス」なのか…
理由は、
・私がデイサービス勤務12年、3か所の事業所で働いた経験、管理職として8年間働いた経験からお話ができるということ。
・デイサービスは日勤のみなことから、女性の子育て世代や子育てが落ち着いた世代が多く、他の介護施設より職員の年齢層が高い傾向にある。
・職員の経験値として、子育てが落ち着いた「復帰組」、特に資格を必要としないことから「未経験組」が多い。
・新卒や若い男性が少ない。
・「通い」であり普段の生活が見えない。
以上の事から、他の介護施設と少し違った面を持っているのが「デイサービス」と感じ、お話してみたいと思ったからです。
デイサービスで働こうと考えている方、現在働いている方に読んでいただき、参考にしていただければ幸いです。
よろしくお願い致します。
目次
1.「デイサービス」とは
介護保険サービスを「通い」で受けられる在宅サービスであり、送迎車で利用者様を迎え、食事や入浴、機能訓練などを日帰りで提供するのがデイサービスです。
介護サービスの中でも数が最も多く、競争が激しいので事業所間での工夫や多と違う特徴を売り出すところがたくさんあります。
多いのが、リハビリに特化した個別機能訓練を提供するデイサービス、入浴の提供に特化したデイサービス、宿泊までできるデイサービスなどでしょうか。
スタッフとして働く場合、事業所でなにが行われているか、を知っておくのは最低条件になります。
サービスの提供時間も半日と1日、宿泊を提供する場合もあり様々です。
規模に関しても利用者様が18名以下の地域密着型のデイサービスとそれ以上の通常規模以上のデイサービスがあります。
人員基準や運営基準も違うのである程度前もって調べておきましょう。
スタッフの業務としては
・送迎
・介助(移動・トイレ・移乗等)
・コミュニケーション
・認知症対応
・記録
が基本的な業務になります。
提供サービスにより
・リハビリ介助
・入浴介助
・食事介助
・レクリエーション
・体操等の提供
が増える感じです。
「特徴」があるほどスタッフに求められる知識や役割は多くなります。
利用者様の介護度は、「自宅で生活できる」レベルなので寝たきりや重度介助が必要といった方は少ないです。
世間一般のイメージする「介護」、おむつ交換や排せつ物の処理、移乗や体位交換の連続というのはあまりないです。
「リハビリ」「入浴」「認知症対応」など目的をもって利用されている方が多く、幅広い専門性が求められるのがデイサービスです。
どうでしょう、デイサービスについてなんとなく理解していただけたでしょうか?
次の章では、これらを踏まえデイサービスに「向いている人」を考察していきたいと思います。
2.「デイサービス」に向いている人
この章ではデイサービスに向いている人の特徴を3つ書いていきたいと思います。
あくまで私の思うことなので、該当・非該当であっても参考程度に読んでいただければ幸いです。
デイサービスに向いている人の特徴①
“コミュニケーションをとることが好きな人”
デイサービスに向いている人の特徴②
“サービス精神が旺盛な人”
デイサービスに向いている人の特徴③
“利用者様に興味の持てる人”
1つずつ解説していきたいと思います。
デイサービスに向いている人の特徴①
“コミュニケーションをとることが好きな人”
前の章でも述べましたが、利用者様は比較的元気な方が多く、認知症や脳梗塞などの疾患を持たれている方もほぼすべての方が何らかの方法でコミュニケーションをとることができます。
目上の人に失礼のないしっかりとした礼儀をもってコミュニケーションをとることが求められます。
※たまに職員が「ため口」や「馴れ馴れしい」コミュニケーションをとることもありますが、利用者様によっては孫や子供の影を観ながらお話をしてくださる方もいます。関係性を築くことや基本のコミュニケーションが取れていることが前提ですが、「あり」だとは思います。
利用者と職員といった関係性ですが、ケースバイケースであったり事業所(法人)の考え方もあると思いますので、方針に合ったコミュニケーションが取れることが求められます。
スタッフともコミュニケーションが必要です。(今回は人間関係については省きます)
デイサービスの業務はバタバタとします。
送迎に始まり入浴やリハビリ、食事などの準備もしなければなりません。
さらに、当たり前ですが、利用者様は自由に動かれます。
それでも介助や見守りの気を緩められませんので、声の掛け合いなどでスタッフ間の連携も大事になってきます。
デイサービスに向いている人の特徴②
“サービス精神が旺盛な人”
あくまで制度を理解したうえでの話になりますが、「自分にできること」を把握したうえで「利用者様に最高のサービスを提供したい」と思えるスタッフはデイサービスに限らずすべての職種・業種に必要な要素です。
デイサービスは介護保険のサービスの中で1番多くの事業所があります。
スタッフの意識というのは事業所の雰囲気や「ウリ」を作るうえで大きなウエイトを占めます。
こういったスタッフが多い事業所は「楽しい」「また来たい」と思ってもらえる事業所になります。
1日のデイサービスで働いたことのある人にはわかると思いますが、1日いると必ず「ヒマ」な時間があります。
食事後やプログラムの繋ぎの時間というのがどうしてもできてしまいます。
そして、スタッフはその時間に記録や事務業務をやりがちです。
そういった時間に利用者様の事を考えるスタッフはかなり重要な存在です。
また、サービス精神が旺盛な人は利用者様を喜ばせるアイディアをたくさん思い付きます。
制度上無理なことや計画書に位置付けなければならないことなど制限もあるかもしれませんが、必ず面白いアイディアを生み出してくれるでしょう。
あなたは、事業所に新たな「特徴」を生み出すかもしれません。
デイサービスに向いている人の特徴③
“利用者様に興味の持てる人”
デイサービスは「通い」です。利用者様の家での様子は居宅訪問や送迎時にしか見ることができません。
カルテや記録にあることは「過去」のことです。利用者様のADLは日々変化し、ほとんどの方が衰えていきます。
その時の利用者様の様子や会話、施設での利用者様の動作から
「あれ、なんか元気ないな」
「家ではどうやってトイレに座っているんだろう」
「歩行が不安定だけど、家では導線がしっかりとあるのか」
「転倒したって言ってたけど、どこで、どのように?」
など変化に気付いたり、家での様子に興味を持つことで、利用者様それぞれに必要な介入方法、リハビリなどが提案・提供できます。
正直、何も考えなくても、何も頭を使わなくても日々は過ぎていきますし、利用者様から何か言われることもほとんどないと思います。
「現在の世代」の利用者様は多くを求めませんし、基本的に感謝されることばかりだと思います。
今はどんな介護職でも通用します。
しかし、「これからの世代」はより個別ケアが必要になり、利用者様を「知る」「興味を持つこと」が必要になると考えます。
以上の3つが、私が「デイサービス」に向いていると思う特徴です。
他にも切り口はありますし、経験の違いからもっと重要なことがあるかもしれませんので参考程度に。
3.「デイサービス」に向いていない人
この章では逆に「向いていない人」を簡単に述べたいと思います。
- 介護は「肉体労働」だと考えている人
介護は肉体的にはしんどいです。
立ったり座ったり、寄り添ったり支えたり、体を動かすことは確かに多いです。
しかし、寝たきりの利用者様や重度の利用者様に提供する介護を「肉体労働」と考えてやる人は介護に向いていないと思います。
職員の皆さんは、どうすれば相手に安楽にサービスが提供できるか、機能に変化はないかな?と常に頭を働かせているはずです。
「肉体労働」だ、と思ってやる時点でそういった思考が停止しています。
向いていないというより、介護の仕事をしないで頂きたいです。
- 観られながら仕事をするのが苦手な人
デイサービスは利用者が座って、職員が動き回っている光景が多くあるサービスです。
利用者様はかなりスタッフを見ています。
見ている理由は、「ヒマ」もあると思いますが、「自分が何かを頼むにはどの人がいいかな?」といった視点で見る方が多いように感じます。
だって皆さんも、笑顔の多い人や快く介助をしてくれるスタッフが介護してくれた方がいいですよね?
スタッフも人間です、キツイ時には「きつい」顔をしたりすると思います。
が、そういったところまで利用者様は見ています。
- 思いやりのない人
そもそもといった感じですが、これは割とない人が多かったりします。
デイサービスの仕事は無資格や未経験からでもできます。
処遇も改善されつつあり悪くない給与も支給されるようになってきました。
このような時代の変化に伴い、「思いやりのない人」が介護で働く機会が増えたかもしれません。
デイサービスで働きながら思うことですが、ご利用者の残りの人生は私たちよりも短いです。
最期のひと時を共に過ごす身として、思いやりが必要であると考えます。
これに関しては、こんなスタッフと働きたくない、という感じです。
皆様の参考になれば。
4.まとめ
いかがだったでしょうか?デイサービスに向いてる人、向いていない人を書かせていただきました。
文中にも何度も書いていますが、あくまで私の意見です。
私自身、「向いている」スタッフに囲まれて仕事をしたいと思いますし、「向いていない」スタッフとは仕事をしたくないと考えます。
その程度の意見として読んでいただき、皆様に何かのヒントになれば幸いです。
最期まで読んでいただき、ありがとうございました。
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