こんにちは、すきマッチです。
みなさんの職場では介護過程はうまく導入できているでしょうか。
介護過程とは、普段のケアを根拠(理由)をもっておこなうための思考過程です。
「なんとなく」や「経験から」おこなわれるケアを「言語化する」ことで、ケアの統一や評価をしやすくすることができます。
2021年の報酬改正で介護のビッグデータ「CHASE(チェイス)」へのデータ提供時にも役に立つ可能性があります。
対象であるご利用者に多様性、個別性があり画一的な方法では適切なケアができない「介護」にとって必要なツールとして注目を集めています。
今では「介護職員初任者研修」や「実務者研修」でカリキュラムとして取り入れられており、介護職として「介護過程の展開」ができることが必須になっています。
今回は、介護過程の導入の一番の課題である「言語化」についてを中心に書いていいきたいと思います。
介護過程の詳しい解説はこちら
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参考介護過程について!科学的介護の始まり【介護が変わる⁉現実と理想】
皆さんこんにちは、すきマッチです。 今回は、「介護過程」についてお話したいと思います。 皆さんは「介護過程」って聞いたことはありますか? 200 ...
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介護過程導入の必要性
介護過程の導入にあたって、一番のポイントは「言語化」にあります。
冒頭でも述べたように介護には「なんとなく」や「経験から」コツやカンに頼ることが当たり前になっています。
その結果、教育では「見て覚える」「教える人によって違う」といったことが日常茶飯事で起きています。
職員の情報共有では、私情や感情が入ってしまい正確に共有ができない事が起きてしまいます。
介護過程を導入することで「言語化」ができるようになります。言語化することで言葉として介護や介助を教えることができるようになります。
客観的に物事をとらえ、根拠(理由)をつけることで、情報共有がスムーズになり説得力が付きます。
「言語化」一つとっても職場の課題はかなり解決していくことでしょう。
介護過程導入の効果
現場に介護過程を導入する効果は大きく3つあります。
①ケアを統一できる
②PDCAが回りやすくなる
③情報交換がスムーズになる
1章であげた「言語化」ができることにより上記に挙げた①~③が劇的に変わることが期待できます。
①ケアの統一ができる
介護過程の
情報収集→情報の統合と解釈→課題の設定→介護内容の決定
という流れをくむことで、根拠(理由)がはっきりとしスタッフに納得感のあるケアを提案できます。
さらに、言語化することでスタッフそれぞれの解釈のズレが少なくなることが期待できます。
②PDCAが回りやすくなる
介護過程自体がPDCAを回す行為と似ているので、介護過程の思考が身につくことで介護以外の業務にも応用することができます。
組織や業務をPDCAにのせて改善していくことがスタッフ一人ひとりのレベルでできるようになります。
ここでも言語化は有効で、自分の意見を表現する力も養ってくれます。
さらに会議や提案時の発言に根拠(理由)が付いてくるようになるし、レベルの高い話し合いができるようになります。
③情報交換がスムーズになる
情報交換はいかにわかりやすく簡潔に伝えるかです。
根拠があることでわかりやすく情報を交換できるようになってきます。
さらに、情報交換がスムーズになるとケアと業務の質が格段にあがります。
介護過程の導入の効果としてはほかにもたくさんありますが、私自身が導入して見て強く感じたことがこの3つになります。
導入により現れる特徴も事業所によって違うかもしれません。
介護過程導入の課題
介護過程を導入する上で一番の課題は、職員が「言語化」ができるようになることです。
「言語化」は介護過程の流れの2番目の「情報の解釈と統合」に最も必要なスキルになります。
普段の業務では、ケース記録の記録が一番近いかもしれません。
ですので、ケース記録のように書くことを正しくできているのであれば言語化の難易度は低くなります。
まずはケース記録のように、日々の様子を記録として書くことができるようにするのもいいかもしれません。
ケース記録は「客観性」と「事実」を書く必要があります。
例えば、
”Aさんがしんどそうにしていたので、声をかけてベッドで休んでいただいた”
という記録。これでは不十分です。
この場合
”Aさんが机にうつむいていたので、「大丈夫ですか」と声をかけると、「昨日眠れなくてね」と答えたので、
「ベットで休まれますか」と尋ね「そうしようかな」と答えたのでベット静養していただいた。”
と記録します。
ここにバイタルや昨日なぜ眠れなかったのか、どのぐらい静養したのか、その後の様子まで書くのがベストです。
経験を積めばどのような情報が必要か、知識が必要かがわかり記録が洗練されていきます。
しんどそうというのはスタッフの主観であり、このように事実は眠たいだけかもしれません。
また、どのように声をかけてどう答えたか、というのも重要です。
こういった記録は、なにかあった時や認知症の進行度を見るときに見返すことになります。
その時に必要な情報が記されているかが重要になります。
ケース記録のこのような決まりは、介護過程の言語化にも当てはまります。
というより考え方はほぼ同じです。
違いは2つです。
ケース記録が1日の様子に対して、介護過程はその人の生活全体の事という違いと、
客観性と事実、さらに知識と経験をうまく融合していくことで、「次のケアを導き出すこと」ということです。
この「次のケアを導き出すこと」は今回の話から少しそれるので、下記の記事を参考にしてください。
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参考介護過程について!科学的介護の始まり【介護が変わる⁉現実と理想】
皆さんこんにちは、すきマッチです。 今回は、「介護過程」についてお話したいと思います。 皆さんは「介護過程」って聞いたことはありますか? 200 ...
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知識と経験を「言語化」することが1章と2章で書いた必要性と効果を実感することで必要な要素です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
介護の仕事と言語化はこれから切っても切れない関係になっていきます。
ベテラン職員が進んでこの考え方を取り入れないと、学校で学んできた若い世代との考え方の差ができてしまいます。
若い世代にいかに能力を発揮してもらうか、を考えることも先輩としての重要な役割です。
若い介護士が学んでいることをすべての介護士が取り入れ、経験という名のスパイスで現場に落とし込んでいくことがベストであると思います。
新しいカリキュラムですので、まだまだ成熟していくには時間がかかります。
介護職の専門性を、社会的地位を上げる一環として学んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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