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法定研修

介護施設の研修第2弾【人材育成を計画を持って実施し、取り組んでもらう方法】

介護施設の研修第2弾【人材育成を計画を持って実施し、取り組んでもらう方法】

こんにちは、すきマッチです。

 

今回は、前回の介護施設の研修の目的と目標に続いて「研修と人材育成」について記事を書きたいと思います。

 

どんなにいい研修を企画して、実施しても職員の成長につながらなければ意味がありません。

 

当たり前のようで、なかなかできていない人材育成と研修についてぜひ一読ください。

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人材育成の観点において研修をどのように位置付ければいいのか

研修は、体系化された知識やマニュアル化された技術を複数人へ効率的に習得させるために最も適した教育方法です。

 

理念に基づく人材育成方針に沿って、階層別・職種別に定められた理想的な人物像に近づくため、また、一人ひとりの意欲を掻き立てるとともにチームワークの強化につながるような内容を計画的に実施することができます。

参考

「何を教えるか」よりも「どう育てるか」の視点を大切に

研修(Off-JT)と現任訓練(OJT)、自己研鑽(SD)のサイクルを回す

言葉の数か増えれば増えるほど、思考の幅が広がり、問題に気づく力がつく

どう育てるかと言う視点が大切

人材育成方針に沿って研修計画を構築する上で欠かせないことは、「何を教えるか」ではなく「どう育てるか」という視点です。

 

入職して間もない職員にとって新人教育研修は、就職または転職したての不安の軽減だけでなく、仲間として受け入れてもらえたという感覚を覚えるのに大切な時間です。

 

ここでの安心感は、法人への帰属意識を高めるとともに、はたらく意欲につながるでしょう。

 

このように、研修内容を余すことなく取得していくことだけでなく、チームとしての一体感を醸成する場としても、研修を有効に活用することが望ましいといえます。

 

 

研修は現場から離れ、自ら知識・技術の向上に注力できる貴重な時間であるだけでなく、時間に追われ緊張を緩めることが難しい現場から、少し距離を置くことが出来る時間でもあります。

 

このような時間の中においては、職員の多くが普段の仕事別の、少しリラックスした表情を見せることもあるでしょう。

このような時こそ、努力や成長に対して称賛を含めしっかりとしたフィードバックを与えることが大切です。そうすることで、職員の意欲はさらに高まることでしょう。

 

研修の回数と定着率との間に正の相関関係が認められた統計はいまだに現れていないかもしれませんが、

他の法人へ転職した職員が再度自法人へ戻ってきたときの理由に「これほど研修をしっかりとしてくれる法人であるということを、他の法人を見ることによって初めて知りました。他法人では、研修を受講する機会が少なくて、このままでは成長できないと焦りました。」というケースがありました。

研修の充実は職員を大切に育てたいというメッセージとなって職員に届くのです。

研修をどのように組み合わせるのか

研修が整っていない施設は、実践から学んでもらうからいいや、と思っているかもしれません。

 

これって大きな間違いですよね。

 

出来ることにムラができるし、スタッフの習得度が良く見えない。

1年たっても基本的なことができない。

 

なんてことが起こります。

 

確かに、実践に勝る教育はないかもしれません。

 

しかし、それらは「ある程度」の知識や技術があって成り立つものです。

 

いきなり認知症の方の対応をさせられて実践から学ぶより、基礎知識を付けて実践した方が得るものは大きいですよね。

 

効率的に研修を組み立てるには、学びの研修と実践の研修、それらを自らのモノにする自己研鑽を上手く使う必要があります。

 

全てを経験してもらうには多くの時間を要します。

 

学ぶ順番も大切になってきます。

 

基礎から応用はもちろん、基礎の組み合わせ、応用と基礎、他の専門性など。

 

自身の経験ももちろん必要ですし、ベテランスタッフ、中堅スタッフ、新人スタッフすべての意見を取り入れながら決めていきましょう。

 

その上で、経験しずらい知識や技術、さらには事故やミスは研修から学び、それらを実践で活かす。

 

実践から浮かんだ疑問や気づきに向き合う時間を作るということが必要です。

 

気づきを得るには

人は、「知らない」ことに「気づく」ことはできません。

 

知らないことは認識できないのです。

 

例えば、高齢者虐待がいけないことは介護職だけでなく、一般の人でも知っています。

 

しかし、「どのようなことが高齢者虐待である」ということがわかっていないと、問題のあるケアに気づけません。

 

用語も知っておくべき知識です。

 

例えば、「スピーチロック」という言葉をご存じでしょうか?

 

「○○さん、座ってて」「動かないで」「あーダメダメ」

 

と高齢者の動きを言葉でロックすることです。立派な虐待です。

 

何も知らないと、危ないから、忙しくて手が離せないから、なんて理由で正当化してしまいます。

 

このように、問題を問題と認識できるようになるために、研修で知識を得て実践する。さらには新たな気づきによって自己研鑽する。

研修には、このようなサイクルを作る役割があります。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

 

人材育成に大切なことは、法人が「どう育てたいか」が重要です。

 

チームケアを大事にしたい、専門性を高めたい、利用者に寄り添いたい。

 

育てる方法を明確にすることが、人材育成と研修を結び付ける一番のポイントです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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