こんにちは、すきマッチです。
今回はレクリエーションシリーズとして、介護現場でよく使われるレクリエーションの応用と介護士の視点の解説をします。
さらに、理学療法士の視点から個別機能訓練としての効果の解説を紹介したいと思います。
レクリエーションは「楽しむ」ことが重要ですが、「意識するポイント」をつかんでおけば、かなり効果的なリハビリになります。
せっかくレクリエーションをするからには、「楽しむ」と「リハビリ」を最大にしましょう！
また、工夫により季節感や行事感を取り入れることができます。
身体機能のトレーニングだけでなく、認知機能のトレーニングとしても活用しましょう。
レクの担当になって困ることの多いあなた、是非この記事を参考にレクリエーションが得意になってください。
第10弾はスプーンすくいレク！指先の巧緻性と集中力upのトレーニングがポイントです。
目次
デイサービスのレク スプーンすくいレク
スプーンすくいレクは、すくうものをいろいろと設定することができるレクリエーションです。
利き手でやることで食事のリハビリにもなりますし、逆手でやると難易度が上がり認知機能へのアプローチにもなります。
やり方
ビー玉とビー玉を入れる容器、牛乳瓶を用意します
容器からビー玉をすくい、牛乳瓶に入れていくゲームです
すくう容器、入れる容器、スプーンの大きさ、ビー玉を他のモノ変えることで難易度の調整が出来ます。
活動の注意点は、
ポイント
・ビー玉の数を数えて管理しておく（認知症の方の誤飲、床に転がって事故の防止）
・待ち時間が多くなることで競技者以外への配慮をしましょう
・身体の状況で難易度が格段に変わります、できない人への配慮が必要です
デイサービスのレク スプーンすくいレク 応用編
参考
・チーム戦
・すくうものを変える
・すくう道具を変える
応用はたくさんありますが、3つ紹介します。
チーム戦
ビー玉の色でチームを決めて複数で対戦することができます。
協力することで協調性を引き出すことも期待できます。
色分けせずに、ランダムにビー玉をすくっても大丈夫です。
すくうものを変える
すくう対象をピンポン玉やおはじき、碁石などに変えることができます。
混ぜてすることで判断力を引き出す効果も期待できます。
すくう道具を変える
スプーンでなく、お玉やスコップ、お箸などにすることですくう難易度が変化します。
また、すくったものを入れる容器も変化させて難易度を調整できます。
デイサービスのレク PT’eye（PTの視点）
＂スプーンすくいレク＂は生活機能に直結したレクですね。
この競技はどうすれば上手に早くできるかというと、
「下半身や体幹が安定しているかどうか」がカギです。
ポイント
・ちゃんと両足を設置しているか
・片方の手で安定させようと机などを把持しているか
・体は傾いていないか
・肩に力が入りすぎていないか
などをポイントに見てみましょう。
ちょっとアドバイスをするだけで改善がみられ、それが普段の食事場面にまで良い影響が得られたりします。
脳梗塞後遺症の片麻痺の方でもし利き手が麻痺側であれば、反対の手で食事をせざるを得ません。
そのような方には個別の機能訓練としてやっている、セラピストなどもおられます。
またこのような巧緻動作には＂動作の協調性＂も必要です。
協調性について書いた記事があります。
詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
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参考デイサービスのレクリエーション：紙コップピラミッドレク【必見！PTによる個別機能訓練の視点あり】
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まとめ
いかがだったでしょうか。
スプーンを使ったレクはたくさんあります。
小さなものを扱うので、巧緻性と集中力が向上します。
疲れが出る可能性もあるのでそのあたりも配慮してあげてください。
また、応用編で挙げた方法を組み合わせたり、あなたのオリジナルルールで実施するなど工夫してみてください。
冒頭でも述べましたが、レクには機能訓練の視点を意識していただくことも重要になります。
盛り上がるとご利用者の普段見れない顔がみれたり、キャラクターが見えることがあります。
レベルに合わせたレクリエーションで盛り上げてくださいね！
ご興味があればこちらの記事もどうぞご覧ください。
また、当ブログとは違った観点からレクレーションについて紹介されているブログ記事があります。
こちらも参考にしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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