こんにちは、すきマッチです。
介護職員処遇改善加算(以下、処遇改善加算)は、今や介護事業を運営していくうえでなくてはならない加算です。
この加算はほとんどの事業所が算定しています。
でも処遇改善加算は上位加算になればなるほど条件は厳しくなり、あなたもその条件を満たすために日々切実に取り組んでおらえることかと思います。
今回は、処遇改善加算Ⅰ~Ⅲ共通である[職場環境等要件]のうちの"メンタルヘルスケア"に着目した内容をお伝えしたいと思います。
[職場環境等要件]とは、「介護職員の賃金以外の職場環境改善に対する取り組みを整備しなさいよ」、という条件です。
下記の表が、職場環境等要件です。
※「職場環境要件について」シート参照。
この中で、
- エルダー・メンター(仕事やメンタル面のサポート等をする担当者)制度等導入
- 業務や福利厚生制度、メンタルへルス等の職貝相談窓口の設置等相談窓口の充実
とうい項目があるように、メンタルヘルスを考えることは非常に重要です。
この記事では介護職員のメンタルヘルスで重要な要素である「職場の人間関係のストレスを軽減する方法」をお伝えしていきます。
メンタルヘルスについてはシリーズ化してお伝えしていきますので、次の記事も楽しみにしてください。
行政の調査では介護現場の約6割がマンパワー不足との調査結果が出ています。
2019年10月に施行された「特定処遇改善加算」は介護の担い手を増やすため、介護職員の給与水準を引き上げることが主な目的でした。
でも介護現場を離れる人は「収入や待遇面」だけが理由で退職するわけではありません。
その理由の第一位は「職場内の人間関係」です。
では今から対人支援の現場で起こりやすい「職場の人間関係のストレス」を軽減する対策についてお伝えします。
目次
「普通は…」「自分だったら…」と思ったときは要注意
介護現場は様々な立場、年齢、経験の人たちとの連携が不可欠で、相手の仕事のやり方や考え方に違和感や不満を感じることも多々あります。
介護は「作業」ではなく「ケア」であるからこそ、年齢・障害・病気・症状が異なる一人ひとりに細やかな配慮が必要です。
現場の仕事に責任を持ち、意識が高い人ほど、他者のやり方や考え方が気になるものです。
当然のことですが、 ご利用者の命や心身を損なうようなことは絶対に避けなければなりません。
しかし、それ以外の場面で「普通だったら、こうするよね」「当然〇〇すべき」「私だったら……」という気持ちが出てきたときには、一呼吸おきましょう。
どれだけ正しいことであったとしても、その正義を直接ぶつけると、相手との関係に大きな溝を作りかねません。
もちろん、改善したほうがよいこともたくさんあります。
しかし、怒りモードで対応すると、本来望んでいる結果には繫がらないことがほとんどです。
違和感を感じたときは、いきなり相手にぶつけるのではなく「自分は今、問題を感じてモヤモヤしている」と自分の中で起きていることに意識を向けてください。
指摘や指導をするときは、落ち着いた状態で行うほうが、 相手もそれを受け取る余裕が生まれるからです。
「ヘルプを求めても、なかなか助けを得られない」という場合
周りの人が要領よく休憩したり、さぼっているように見えて、 自分は損をしていると感じるときは、頑張っている人ほどあります。
「自分だけが頑張っている、 うちの職員は全然動かない、誰も助けてくれない… 」 そう感じたときは、いつもに増して"挨拶"をすることがおススメです。
業務中、助けてほしいときは、誰かにすぐに気が付いてほしいのが本心です。
しかし、人間は余裕がない人をみると、人脳が危険を感じ、本能的に「近づくな」という命令を出します。
必死に物事に対応しているときに出る「余裕がない雰囲気」が相手に伝わり、 周りの人に避けられてしまう可能性があることを知っておきましよう。
また、介護の仕事は、ご利用者と1対1で関わる時間が多く、相手の 頑張りが見えにくいものです。
自分だけが「頑張っているのに!」と感じ、「なんで助けてくれないのよ!」と責め合い、 関係がさらに悪くなる、そういう悪循環に至っていることも多いのです。
まずは、 日々の挨拶や笑顔を意識してみてください。
日頃の関わりがあってこそ、「助けよう」「力になりたい」という気持ちが生まれるからです。
そして、 自分に余裕があるときは、 相手が得意なことに関する質問やお願いをしてみてください。
「〇〇さんの食事介助、いつもすごく上手にしてるよね。 何かコツがあるの?」というような承認が伝わる質問であれば、 より効果的です。
それは仕事以外のことでもOKです。
私たちの脳は助けを求められた相手に、好感を抱く仕組みがあります。
小さなお願い事からぜひ試してみてください。
「同僚と話が合わない」という場合
職場の人間関係は、気の合う友人とは違います。
誰とでも友人になる必要はありませんが、業務上最低限の話だけすればいい、 というわけではないのが難しいところです。
例えば「有名人のスキャンダルや職場の批判ばかりいう職員たちとの会話に入れず、休憩を一緒にとならない」などの行動をしていますと、
「あの子、感じ悪いわ! 自分ばっかり仕事してるって態度で気に入らない!」と批判の的になってしまいます。
しかし、共通の話題を持つことで、状況が一変する場合もあります。
「共通する話題」を見つけたら、そのことを話せばいいのです。
共通する話題が見つからないときは、「相手の趣味」や「大切にしているもの」について質問をしてみましょう。
相手の話に全て同調する必要はありません。
「そうなんですね」、「そういう考えもあるんですね」と返答するだけでOKです。
しかし挨拶や小さなお願い事をしたり、共通の話題を見つけたからといって、職場内の問題が一掃されるわけではありません。
だからといって今までどおりの行動をしていても、変化は絶対に起こりません。
少しずつでもチャレンジしてみましょう。
目に見えない小なチャレンジが、職場内の変化に必ずつながります。
自分自身も相手に共感的関わりを持とうとすることで、脳はストレスに対する耐久性が増し、満足感や達成感を感じやすくなります。
おわりに
いかがだったでしょうか。
人間関係におけるストレスを放置しておくと、必ず悪い結果が生まれます。
- 退職
- 出社拒否
- 適応障害、うつ症状などの発症
- 派閥ができる
などです。
それが進むとご利用者へのケアにも影響がでてケアの質が低下し、"不適切ケア"さらには"虐待"につながりかねません。
働きやすい職場には、メンタルヘルス制度が整っています。
まずは知識から取り入れていきましょう。
このブログ記事が、御社の介護現場におけるストレスマネジメントに少しでもお役立てできればうれしいです。
補足ですが、当サイトは主に、介護施設で必要な"必須研修"について発信しています。
下記の表をご覧ください。
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