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介護職の「質の向上」について【理学療法士12年目が介護福祉士を取得した観点から解説】 

介護職の「質の向上」について【理学療法士12年目が介護福祉士を取得した観点から解説】

こんにちは、すきマッチです。

 

近年の『特定処遇改善加算』の新設で"一定キャリアの介護職員を一般企業と同じ程度の給料へ引き上げる"ことで、介護職の成り手が徐々に増えていっています。

 

またコロナの影響で一般企業の失業者が増えており、その方々が介護職への転職を希望し、介護職の成り手が増えています。

 

このように介護職が増える中、次に問題になるのは『質』の問題です。

 

過去に多くの専門職でその問題は生じています。

 

例えるなら、理学療法士やケアマネージャー。

 

どちらも成り手が増えた後に、この『質』が問われています。

 

最初は敷居を低くして、増えてきたらふるいにかけようという感じ…。

 

この記事では介護職の『質』について、述べさせていただきます。

 

『実務者研修の取得』で感じたこと

 

質

 

ある介護職員養成校の先生がこんなことを言っておられました。

 

「近頃は、『養成学校で介護の資格を取得してから施設で働く』という流れは減少してきており、『施設側がお金を出し、仕事をしながら介護の資格を取得してきてもらう』という傾向になってきています。なので養成学校の経営が非常に難しくなってきています」とのことです。

 

「なるほどなぁ」、と思いました。

 

施設側としては、介護職への成り手を増やすためこのような手段に出ているのです。

 

「初任者研修や実務者研修を取得したい」とを考えている方にとっても、メリットしかありません。

 

無料で、しかも短時間で資格が取得できるんですもんね。

 

実はその後、私自身も自分の所属していた会社に提案し、同じように施設側が研修費を払い受講させ、人材を確保する取り組みを進めていきました。

 

実際良い反応はあり、資格取得者の多い施設になりました。

 

ここ数年で介護職の資格取得の敷居は、すごく低くなったと思います。

 

しかしその分こんなことを感じることが多くなりました。

 

「この人は実務者研修を取得したが、以前と比べて何も変わっていないな…」
「何を学んだのか言ってもらいたい…」など。

 

最近になり私自身も実務者研修を取得しに行きましたが、そのとき実務者研修取得には『あること』がなく「資格を取得したからといて何も変わらないのはこのせいだ」と思いました。

 

それは"事例発表"です。

 

事例発表

実務者研修取得には事例発表がないのです。

 

事例発表ではなく事例検証はありました。

 

「こんな疾患で、このような生活をしている方の介護過程を考えてみましょう」といった感じです。

 

事例発表とは、「担当のご利用者の情報を深堀し、仮説を立てて実行し、その後どのような反応があり次へ活かしていくか」を伝えることです。

 

理学療法士や看護師はこの作業を徹底的に鍛えられます。

 

比較するために、理学療法士を取得するまでの流れを簡単に述べていきます。(読むのしんどい方は、飛ばしてもOKです)

 

① 1年目に、基礎医学として『解剖学』・『生理学』を中心に知識を身につけます。また理学療法士としての社会的役割の認識を深めます。

② 2年目は、『生理学』『解剖学』『運動学』から、より臨床の現場に則した実技を習得していきます。学んだ知識と具体的疾患・臨床現場を結び付けていきます。

③ 3年目は、各疾患に対する理学療法を学びます。

そして、現場で臨床実習指導者の指導を受けながら、実際に患者様を担当し、得られた情報をもとに理学療法プログラムを立て、治療・訓練を実践する臨床実習(基本的には病院での実習)を行っていきます。

④ 4年目は即戦力となるレベルまで高めていきます。そして国家試験全員合格を目指していきます。

 

臨床実習には半年近く行き、3~5症例を担当します。

 

治療ための考え方である、『情報収集→アセスメント→統合と解釈→プログラムの立案→考察』をレポートにします。

 

そして、それを『事例発表』として他の方に聞いてもらい意見・質問・提案をしてもらいます。

 

これらを繰り返し、考え方を叩き込まれていくわけです。

 

就職して新人のころも事例発表は続きます。

 

実務者研修を取得するまでも同じようなカリキュラムが組まれていますが、『事例発表』がないんです。

 

以下、簡単に実務者研修を取得するまでに習うことを記載します。(ご存じな方は読み飛ばしていただいて結構です)

 

① 職務の理解:介護の職種やサービス・施設など、職務内容について

② 介護における尊厳の保持・自立支援:人の尊厳や権利、介護サービス利用者の能力に応じた自立支援など、基本的な理念について

③ 介護の基本:介護で求められる専門性や職業倫理、事故や感染などのリスクマネジメントなど、実際の仕事で押さえておくべき基本について

④ 介護・福祉サービスの理解と医療との連携 :『介護保険制度』や『障害者総合支援制度』など、制度やサービスの理念やしくみについて。また、医療・リハビリテーションなどとの連携について

⑤ 介護におけるコミュニケーション技術:利用者やその家族との信頼関係を築くコミュニケーションや、職員同士の情報共有など、コミュニケーションの重要性や考慮すべきポイントなどについて

⑥ 認知症の理解:認知症の基礎知識や健康管理、心身や生活にもたらされる変化、必要なケアなどにてついて

⑦ 障害の理解:障害福祉の基礎知識や、心理・行動の特徴、本人や家族への支援などについて

⑧ こころとからだのしくみと生活支援技術:介護技術の根拠となる人体構造や機能、安全な介護サービス提供方法などの基礎と、現場で必要とされる『車いすの介助』『入浴介助』『着脱介助』『体位変換』などの実技演習を行う

※詳しくはこちらの厚労省のウェブサイトをご覧ください

 

実務者研修は、これらの知識・技術をもとに『介護過程Ⅲ』を組み立てていく『考え方』を学ぶわけです。

 

では介護過程Ⅲとは何かというと、

 

介護過程Ⅲとは『これまで習得した知識や技術を実務で活用していく過程であり、ご利用者の心身の状態や心理状態を把握しながら、アセスメント、介護計画立案、実施、モニタリング、介護計画の見直し、評価、修正、他職種との連携など介護過程を展開していく』ことです。

 

ここまで見ていただくと、理学療法士のカリキュラムも実務者研修のカリキュラムも「知識を習得してから実践」といった感じで似ています。

 

ですが、理学療法士は臨床実習で考え方を徹底的に鍛えられますが、実務者研修では介護過程Ⅲを鍛えられる場がありませんでした。

 

そして考え方が鍛えられていないと、知識をどう使ったらよいかがわかりません。

 

次第に学んだ知識も忘れていってしまいます。

 

私は、事例発表は『対人援助職』には必ず必要かと思います。

 

対人援助職とは、介護職、療法士、看護師、ケアマネージャーなど人を援助する仕事すべてです。

 

知識として『介護技術』『治療方法』『新薬について』『コミュニケーション能力』などを学ぶことも重要かと思いますが、それらをご利用者や患者さんに結び付けて考えられる能力が必要です。

 

この能力は、誰もが初めから持っているものではなく、訓練で身に付けるものだと思います。

 

その訓練とは『事例発表』の他にないのではないでしょうか。

 

冒頭で介護の『質』の低下への懸念を述べましたが、『質』が高い施設を作るかどうかは、その施設のトップがこの『事例発表』をするかどうかにかかっていると私は思います。

 

おわりに

では明日から「事例発表をしてみよう」と取り組まれるのは非常に良いと思います。

 

ただ、職場の人間関係やコミュニケーション力、チームワークが良くないと『こじれる』原因にもなりかねません。なぜなら事例発表をした人に対して『意見・質問・提案』をするわけですから…。

 

もし「まずは人間関係から取り組まないと…」と悩んでおられる方は、リンクを貼っておきますので読んでみてください。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

介護事業所の必須研修

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下記の表をご覧ください。

 

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介護サービス情報公開総合サイトより一部引用

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