こんにちは、すきマッチです。
今回は「看取り」についての記事を書いていきます。
ご家族様に向けて、看取りの段階に入った「大切な人」がどのように最期に向かっていくのか。
を書いていきます。
人間いつかは死ぬ時がきます。
死ぬことは普通のことであり、何も特別なことはありません。
大切な方がなくなるまでの流れを理解して、後悔の内容に送り出してあげましょう。
看取りに付き添うにあたって
これから看取り介護に付き添われる方に、ご家族様のお別れ前後に見られる身体の変化を記していきます。
これらの変化はすべての人に見られたり、起こったりするわけではありません。
大切なことは、ほとんどの変化がお別れまでに見られる自然な経過であり、最期を迎えるご家族様にとって苦痛ではないということをご理解いただきたいと思います。
大切な方の最期ですので、取り乱したり感情があふれると思います。記事中でも書いていますが、ご家族様の耳は最期まで聞こえています。
これらの変化を知ることで、少しでも心の準備ができて慌てることなく最期を看取っていただきたいです。
お別れが近づいた時の変化
ポイント
- 身体がだるくなり、ベッドに休まれ、うとうとすることが多くなりますが、周囲の話し声は聴こえていると言われています。
- 日にち・時間や場所、場合によってはご家族の顔も分からなくなることがあり、突然大きな声を上げたり、つじつまの合わないことを言ったりすることがありますが、これは身体のエネルギー代謝が低下する時の兆候と言われています。
- 食事や水分を取る量が減ってきます。手足にむくみが出ることもあります。
- 唇が乾燥し、口の中が粘つき、呼吸の際にゴロゴロと音を立てることもあります。息苦しそうに見えるかもしれませんが、これも身体のエネルギー代謝が低下していることを示しています。
- 手足が冷たくなり、皮膚は青白くなってきます。赤紫色に皮膚が変化する(チアノーゼ※)場合があります。内出血が目立つ時もあります。
※チアノーゼ:血液中の酸素が不足して唇や指先が紫色になること。
- 39℃前後の発熱が見られることがあります。これもお別れ前に身体が頑張っていることで起こる現象です。氷枕で頭部や腋の下を冷やしたりします。
- 徐々に食事も水分も摂取できなくなるため、尿量が減ってきます。
- 呼吸が不規則になります。10~30秒ほど止まったり、いびきのような呼吸をしたりすることがあります。また、下あごを使って全身で息をするような状態(下顎呼吸※)になります。
※下顎呼吸:脳に酸素が回らなくなり、欠乏することで起こる呼吸。チアノーゼと共に、酸素不足が基で起こる現象。酸素不足になると、脳内にエンドルフィンと呼ばれる麻薬のような物質が分泌されて恍愡状態
(快感に近い状態)になるため、意図的に酸素を吸入すると苦痛が強くなる可能性があるので、静かに見守ることが大切である。
この状態になると1日持つかどうかという感じです。
見守るご家族様も覚悟をする必要があります。
看取りを行うスタッフについて
話が少しそれますが、あなたの大切な人はどこで最期を迎えようとしていますか?
病院?介護施設?自宅?
今はいろいろな選択肢があります。
今私が勤めている「サ高住」サービス付き高齢者向け住宅でも「ターミナル」の方の「看取り」をおこなっています。
たくさんのご利用者様の「死」を見てきた看護師や介護士などのスタッフも不安を感じながら「人の死」に向き合っています。
そして、「本人やご家族がやり残していることをサポートし、悔いのない最期が迎えられるように支援」しています。
特に、介護士にはできることが限られており無力です。
医療的な行為が何もできないのです。
できることといえば、排泄ケアや口腔ケア、ご利用者の清潔や部屋の掃除など身の回りのお世話です。
ご家族様に何か聞かれても「予測」や「推測」でご家族に伝えることを控えるように指導されています。
しかし、QOD(死の質)を高められるように「死」を理解し最期まで「人間らしく」できることを行っています。
ご家族様もスタッフを「パートナー」と思って協力していただけると幸いです。
お別れが来た時の変化
最後にお別れのサインです。
持っておられる病気や心身の状況により「安らかなお別れ」「突然のお別れ」がありますが、大切な人はここまで頑張られました。
ポイント
◆呼吸がなくなります。
◆脈が触れなくなります。
◆揺れ動かしても、声をかけても、全く反応がなくなります。
◆眼球は動かず、まぶたは少し開いているか、閉じています。
私自身、施設でたくさんの方を看取ってきましたがいろいろな方がいます。
身寄りのない方、最後まで苦しんだ方、延命により長く意識のないままの方、ご家族に囲まれて安らかに旅立つ方など様々です。
今この記事を読んでおられる方は、近い将来「大切な方が旅立つ」方が多いでしょう。
最期の瞬間に立ち会うことは「運」も必要ですが、最期の期間、看取りケアはできます。
旅立った方にはもう会うことができません。
お互いに後悔のない最期を迎えられるように、医療、介護、ご家族様、ご本人のチームで協力して下さい。
まとめ
いかがだったでしょうか。
すきマッチ藤原はデイサービスからサ高住に異動になり、たくさんの看取りの経験から書かせていただきました。
ご家族様ももちろん、スタッフとしても後悔のない最期を迎えられるように日々勉強の毎日です。
お別れの時に見られるご利用者の自然な姿を事前に知ることで、ご家族の心の準備にお役に立てることを願っています。
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