こんにちは、すきマッチです。
デイサービスなどの介護施設では年に2回の防災訓練が義務付けられています。
もちろん実際に災害が起きたことを想定して行動します。
しかし、訓練である以上ご利用者に無理に急がせることもできないし、拒否する方を無理やり避難させることもできません。
訓練はあくまでも訓練で、実際に災害が生じた際は『あなた自身の判断と行動』が必要になります。
ではデイサービス勤務中に火事等の災害が生じた時、
あなたは何を優先に考え、
どのような判断をし、
どのような行動をとるべきか、
この記事で具体的にお伝えしたいと思います。
もちろん、"非常災害時の対応に関する研修資料"の資料や"防火防災訓練"の資料やマニュアルにもなるので、ぜひ活用してみてください。
目次
避難の優先順位
まずは災害が生じた時の優先順位についてお伝えします。
避難するご利用者には優先順位が必要です。
優先順位はこのようになります。
言い方は酷かもしれませんが、助かる順で避難します。
- 独歩のご利用者
- 認知症のご利用者
- 車椅子のご利用者
- 介助歩行のご利用者
- ベッドで寝ているご利用者
- 職員
ここでの優先順位は、「避難場所へ誘導しやすい方」から誘導するよう判断します。
まず自分で動ける人(独歩の方)から避難させていきます。
その時の誘導には2人の職員が必要です。
誘導したところには職員一人を必ず置いておくようにします。
もし認知症などで指示が入りずらい方ならば、最初に無理に避難させず、それ以外の人をまず移動します。
その次に移動できるけど指示が入りずらい方の誘導に入ります。
そして最後に寝たきりの人を移動します。
寝たきりの人はシーツにくるんで3人で移送が必要です。
出入り口から近い順か、体重の軽い人から避難させます。
避難が必要な時にすること
- 発見(火事)
- 呼びかけ
- 通報(地震以外)
- 誘導
- 点呼
- 消火
- 救護
災害が起きた場合、1~7の順に行動します。
1.発見→2.呼びかけ→3.通報
具体的には下記のような行動をしましょう。
- 火事の場合、発見者が大きな声で「火事だー!!」と周りに知らせる
- 発見者は責任者(管理者)に家事の状況を簡潔に報告する
- 周りのスタッフは慌てることなく、ご利用者に落ち着くように働きかける
- 通報者(相談員)が119に通報する
通報(火災の場合):
「火災です」と伝えます。
そして住所、施設名、氏名、連絡先、対象物がどのように燃えているか、を慌てずに正確に伝えます。
これらは普段から言えるように訓練が必要です。
電話のところに貼っておくといいでしょう。
4.誘導→5.点呼→6.消火→7.救護
誘導:
前述のように基本的には歩ける人からになりますが、普段からご利用者個々の避難方法、優先順位等を色分けしておくなど統一意識を持っておくことが重要です。
また施設内で火災の想定される場所を考えて、避難経路を決めておきましょう。
独歩のご利用者は一か所に集めて、先頭と最後尾に職員が付き安全を確保しながら誘導するのも一つの方法です。
その際は拡声器や笛などを使い、混乱防止に努めます。
ロープを使うのも有効です。
歩行に介助を要する場合は、車椅子を使うのか、介助歩行にするのか事前に決めておき安全を確保しながら避難します。
ベッド静養中のご利用者はシーツにくるんで3人介助になります。
担架を使用する場合は、複数人でご利用者を持ち上げ、その下に担架を差し込みます。
持ち上げる時は声を掛け合い、水平にゆっくりと持ち上げます。
担架での移動は下記の点に注意しましょう。
- 平地では足側を進行方向にする(搬送者は前後で異なる足を出すと揺れが少ない)
- 階段昇りでは頭側を進行方向にする
- 階段下りでは足側を進行方にする
消火:
消火は初期消火のみで、天井まで炎が達したら消火班も避難を始めましょう。
点呼:
避難場所での点呼をします。
点呼者(管理者)は最後に施設内の逃げ遅れがないかを確認しましょう。
おわりに
災害はいつ来るかわかりません。
明日かもしれませんし、今日かもしれません。
いつ来ても適切な対応がとれるように下記の項目を必ず覚えておきましょう。
ポイント
- 慌てない
- 無理をしない
- 自分自身を守る
- 指示に従う(勝手な行動をしない)
- 日頃から意識を持つ
いかがだったでしょうか。
デイサービスにおいて"避難訓練"や"非常災害時の対応に関する研修"は年に1回以上必須です。
それだけ重要なことだと受け止め、しっかりと対策しておきましょう。
では最後に宣伝させてください。
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