こんにちは、すきマッチです。
3部に分けてパーソンセンタードケアについて解説をしてきましたが、今回がラストになります。
ここまでは、パーソンセンタードケアとは「その方に携わる人すべての情報をもとに組み立てる」こと。
「認知症の方の状態を適切にとらえる」こと、「ニーズの拾い方」、「パーソンセンタードケアにおける認知症の方の「いい状態」「悪い状態」」、「ケアをする側のセンスや資質について」解説をしてきました。
今回は、「パーソンセンタードケアを導くケアプランの作成方法」、「認知症がある人の家族や友人にパーソンセンタードケアを知った私たちがどのように関わっていくか」、の2つを解説します。
では、必要な方は前回の記事を振り返ってから記事を読んでください。
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目次
パーソンセンタードケアを導くケアプランの作成方法
ポイントは2つです。
・問題だけに焦点を当てずに、本人の強みを生かす
・ニーズがどれだけ満たされたか
認知症の方のケアになると、どうしても問題点ばかりに焦点を当ててしまいます。
認知症になってもできることはたくさんあります。
「残存機能」を生かしたケアをすることが、認知症の方、ケアをする側双方にとってメリットがあります。
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他の記事でも説明していますが、「認知症=何もできない」ではありません。
むしろできることのほうが多い場合のほうが多いです。
できることを行動に結び付けたり、言葉として理解することができなくなっている場合もあります。
そのような本来「できること」を見つけて、日常生活に落とし込むケアプランを作ることが重要になります。
そうすることで、認知症の方の自信につながり自尊心を保つことができる。
ケアする側も負担が減ることが期待できます。
ニーズをどれだけ満たされているか、も大切な要素です。
前回の記事でもかきましたが、認知症の方がニーズを満たされている状態というのは、認知症が進行しにくい状態とも言えます。
リラックスして穏やかに暮らすことで、確実に認知症の進行を遅らせることができます。
また、認知症の方のニーズをとらえることで、ケアをする側の独りよがりや一方通行にならないようにすることになります。
コミュニケーションが取りづらいから、言ってもわからないから、ではニーズは満たせません。
日々の生活や要求、BPSDからメッセージをくみ取ることが必要です。
認知症がある人の家族や友人にパーソンセンタードケアを知った私たちがどのように関わっていくか
ここもポイントは2つ。
・判断するのではなく、共感する
・自分が愛した主人や妻、父や母の能力がなくなった、存在しないという家族の気持ち
認知症の方の家族が周りに1番求めるものは、「共感」です。
私たち介護職に業務として「ケア」を求めるのは当たり前として、いつまで続くかわからない家族介護の大変さを共感してほしいのです。
私たちは介護のプロとして、認知症についてのある程度の知識があります。
ここは胸を張りたいところなので、介護職の皆さんは自己研鑽を怠らずいてほしいと感じています。
そして、業務として認知症の型や特徴を捉えることに長けています。
そして、認知症の方を「どのようなタイプの認知症」という型にはめ、判断してしまいがちです。
業務として、スタッフ同士の共通認識としては間違いではありません。
しかし、家族はそこを求めてはいません。
私たち介護のプロでも「大変である」「ご家族様も大変だった(だろう)」といった共感が欲しいのです。
また、認知症のご家族で熱心な方はすごく認知症に対して勉強されています。
しかしこの知識というものは、ネットで調べた、本で読んだ、といったようなマニュアル的な知識です。
私たち介護職がすべきことは、ご家族の努力や知識を評価(認め)し、必要なアドバイスをすることです。
すべてがネットや本のようにうまくいくケアはありません。
私たちはそれを経験で知っています。そこをうまくフォローするのも介護職の重要な仕事です。
そして、もっと重要な「ご家族を失ったかのような喪失感」に対する支援です。
何もできなっていく(そう感じてしまう)家族を見て、ご家族様の喪失感はすごいものだと思います。
自分の親や配偶者に当てはめるにしてもリアリティにかけてしまうかもしれませんが、私は想像できません。
変な表現ですが、生きているからこそつらい部分もあるでしょう。
その喪失感に対して、感情的な支援が必要です。
できることやポジティブな変化を伝えることや感情の波がご家族を飲み込んでしまわないようにする支援です。
そして、認知症ケアの大切な一員としてケアへの参加を促すのです。
ご家族を含めての認知症チーム、支援ができることが理想ですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
パーソンセンタードケアというよりも介護職の心構えになってしまった部分もありますが、知識があるからこそできる支援があります。
知識や技術があるからと、ケアの主役になる必要はありません。
あくまで利用者が主役であり、ご家族が主役です。
困ったときにさっと手を差し伸べてくれる、身近な介護職になりたいと私は常々思っています。
パーソンセンタードケアを学ぶことで、認知症ケアに自信が持てるようになればと感じています。
あなたのケアのヒントになれば幸いです。
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