今回は、介護福祉士の国家試験の受験資格を説明していきます。
ルートが4つあるので、1つずつ説明していきたいと思います。
介護福祉士になるには
介護福祉士になるには「国家試験」に合格し、介護福祉士の資格を取得する必要があります。
※受験資格に国籍・性別・年齢・学歴等の制限はありません。
「国家試験」を受けるのに必要な、受験資格を取得する方法が4ルートあります。
介護福祉士受験資格のルート
1. 実務経験ルート
2. 養成施設ルート
3. 福祉系高等学校ルート
4. 経済連携協定(EPA)ルート
の4つになります。
目次
実務経験ルート
実務経験ルートでは、下記に記したいずれかを満たすことで受験資格を得ることができます。
※平成28年度(第29回)の試験から実務経験に加え、養成施設等における『実務者研修』の修了が追加になりました。
1) 3年以上の実務経験 + 実務者研修の修了
2) 3年以上の実務経験 + 介護職員基礎研修+喀痰吸引等研修の終了
「3年以上の実務経験」は、実際に就労した期間・日数が下記の通り必要です。
受験者の『実務経験証明書』の提出により証明されます。
従業期間 3年(1.095日)以上
従事日数 540日以上
従業期間・従事日数は、両方とも満たす必要があります。
※この日数は試験実施年度の3月31日まで通算することができます。
第33回の場合、1月時点で日数が足りていなくても3月まで勤務することで要件を満たす場合は「実務経験見込み」として受験資格を満たすことになります。
・従業期間
実務経験の対象となる施設(事業)及び職種での在職期間のこと。
在職期間には、「産休、育休、病休」等の休職期間が含まれます。
・従事日数
雇用契約に基づき、実際に介護等の業務に従事した日数のこと。
「年次有給休暇、特別休暇、出張、研修等により実際に介護業務に従事しなかった日数は除きます。
1日の勤務時間は問われません。
同じ日に複数の事業所で介護業務等に従事した場合でも日数は1日扱いとなります。
(複数の事業所に所属している場合は「従事日数内約訳明書」が必要です)
実務者研修とは
「介護福祉士実務者研修」が正式な名称で「ホームヘルパー1級」の後継資格です。
20科目450時間もの研修になっています。
初任者研修「介護職員初任者研修」を持っていれば共通科目である9科目(130時間)が免除されます。
右ルートの受験資格は2013年度に廃止された「介護職員基礎研修」は、現在は同時に廃止されたヘルパー1級とともに「実務者研修」の一部となっています。
制度改正前に「介護職基礎研修」に加え「喀痰(かくたん)吸引等研修」の両方を修了している場合に認められるルートです。ですので、最近受験資格を取得した方は気にしないで良いルートです。
これらの変更は資格ルートの簡素化のために整備され、現在、実務経験ルートは1ルートになりました。
↓実務者研修についての記事も載せておきます。
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参考介護士・介護福祉士を目指す方は必見!【実務者研修とは・受講の必要はあるの?】
皆さんこんにちは、すきマッチです。 超高齢化社会になるに伴い、ますます注目の集まる介護業界ですが、今回は介護業界で働く人も未経験の人にも重要な資格「実務者研修」についてお話ししたいと思います。 正式名 ...
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養成施設ルート
養成施設ルートでは、下記に記したいずれかを満たすことで受験資格を得ることができます。
1) 高等学校卒業後、2年制以上の介護福祉士養成施設を卒業する
2) 高等学校卒業後、福祉系大学、社会福祉養成施設、保育士養成施設のいずれかを卒業し、1年制以上の介護福祉士養成施設を卒業する
以前は、養成施設の卒業生は、国家試験を受けずに介護福祉士資格を取得できていましたが、2016年の法改正により、国家試験合格が必要になりました。
ただし、経過措置として2016~2026年度までの卒業生は、不合格や未受験の場合でも、卒業後5年間は暫定で介護福祉士の資格が認められます。5年以降も国家資格を保持するには、暫定期間5年の間に国家試験に合格するか、5年間続けて介護の実務に従事する必要があります。
2027年以降の卒業生は、他のルートと同じように国家試験に合格しなければ国家資格は取得できません。
福祉系高等学校ルート
福祉系高等学校ルートでは、下記に記したいずれかを満たすことで受験資格を得ることができます。
1) 福祉系高等学校に2009年度以降に入学し、新カリキュラムで卒業
2) 福祉系高等学校に2008年度以前に入学し、旧カリキュラムで卒業
(介護技術講習を受けていない場合は国家試験にて実技試験があります)
3) 2009年度以降に特例高等学校に入学し、必須単位を取得、卒業後9か月以上の介護等の実務を経験する
(介護技術講習を受けていない場合は国家試験にて実技試験があります)
※9か月以上の実務経験とは「勤務日数135日以上」です。
経済連携協定(EPA)ルート
経済連携協定(EPA)ルートとは、EPA介護福祉士候補者のルートです。
EPA介護福祉士候補者とは、介護福祉士の資格を取得することを目的として日本で研修を受けながら終了する外国人のことを指します。(ここでいう外国人とは、インドネシア、フィリピン、ベトナムの方たち)
候補者は、日本の受け入れ施設で3年以上の終了と研修を行い、国家試験に合格すれば介護福祉士となれます。
まとめ
読者の皆さんがどのルートで、受験資格を目指しているかおわかりいただけたでしょうか?
学校以外は、働きながらの1.実務経験ルートの方がほとんどだと思います。仕事の後の体に鞭打って国家資格の合格を目指す皆さんを応援しています。
受験資格を満たしておられる場合は下記の記事の受験申込を参考にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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