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介護施設は1年間で行わなければいけない"必須研修"が多いです。
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必須研修のうちの一つ「感染症・食中毒の予防及び蔓延防止に関する研修」をシリーズ化してお伝えします。
今回は、知らなければ対応に困る"MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)について"お伝えします。
このままコピーして研修で使っていただいてもOKですw
それでは早速行きましょう。
原因及び感染経路
MRSAとはMethicillin Resistant Staphylococcus Aureus の頭文字をとった略称で、日本語では「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」と言います。
黄色ブドウ球菌は私たちの体内で共存している常在菌でもありますが、抗生物質を使用することで耐性を持ち、多くの抗生物質にも効かないので、"恐ろしい病原菌"と思われています。
しかし、もともと黄色ブドウ球菌は弱毒菌で病原性の弱い菌であるため、このMRSAについても、健康な人でも皮膚・髪の毛・鼻の中・口の中に持っている場合もあり、身体についているからといって、それだけでは病気にはなりません。
MRSAは湿潤していて空気の流通の悪いところ、例えば鼻の穴や喉(空気の流通路)・陰部・床ずれなどによく付着していますので、その付着している箇所、つまり鼻汁・痰・尿・床ずれの傷口などに直接触れることで感染します。
元気であれば菌が体内に入っても、通常1日~3日で死んでしまうと言われています。
ケアの具体的方法と注意
MRSAは病原性の弱い菌であることを理解して正しく接しましょう。
「MRSA陽性」と聞いたら、どこの部位から検出されているのかを確認しましょう。
その部位に直接触れるときのみディスポーサブル手袋の着用が必要です。(例:痰からであれば口腔ケアをするとき、尿であればオムツ交換をするときなど)
MRSA保菌者の隔離、専用エプロン、マスクの着用、床の粘着マットなどの使用は不必要です。
入浴やシャワー浴介助・清拭・衣類交換など、身体の清潔に関するケアにおいては通常通りで、特別な対応は不要です。
鼻腔や口腔ケアにおいては、鼻や痰からMRSA菌が検出されている場合のみディスポーサブル手袋を着用しますが、菌の検出がなければ通常通りです。
排泄ケアについては、陰部や尿からMRSA菌が検出されている場合はディスポーザブル手袋を着用し、陰部洗浄や陰部清拭、オムツ交換をします。
食器は別々にする必要はなく、洗浄も通常通りで、家庭用洗剤で問題はありません。
清掃、居間の換気などは通常通りで、特別にする必要はありません。
マットレス、布団などは最低1週間に1回は日光に干しましょう。
鼻を拭いたティッシュやオムツなど、患部に触れたゴミはビニール袋に入れて捨ててください(焼却)
家族への説明
家ではこまめに手洗いをすること。
MRSAが検出されている部分の血液や体液(唾液・鼻汁・痰など)、傷口からの分泌液、および排泄物がついた衣類は他に付着しないように注意をして取り扱う以外には感染対策を必要としません。
例えMRSAが体内に入っても、健康であればほとんど問題にならないことを説明しましょう。
介護者の安全対策
基本は「手洗いとうがい」です。こまめに実施しましょう。
ディスポーザブル手袋を使った後もしっかり手洗いをしましょう。
身体の抵抗力や回復力を高めるために、食事をバランスよくきちんととりましょう。
睡眠をよくとり、規則正しい生活をして健康を維持しましょう。
過労や風邪を予防しましょう。
その他
未熟児や高齢者、悪性腫瘍などで免疫力の低下した人、手術後の患者などに感染すると肺炎や腸炎、敗血症、髄膜炎など重いMRSA感染症状がみられることがありますが、これらは病院内であって、在宅においては小児や体力の極度に低下している人(高齢者を含む)以外、ほとんどその心配はありません。
原因と感染経路および対応方法についての正しい知識をもって、不要な恐怖心を持たないように心がけましょう。
治療について
MRSAの保菌(菌を保有している状態で症状がない場合)だけでは、原則として全身的な除菌治療は行いません。
MRSAによる症状が現れていて重度の場合は他の抗生物質の投与を行います。
おわりに
いかがだったでしょうか。
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