こんにちは、すきマッチです。
専門職として認知症ケアで一番大切なこと。
認知症の知識でしょうか。認知症ケアをした経験でしょうか。それともご利用者との相性でしょうか。
どれも必要なことですが、1番ではありません。
認知症ケアで1番必要なことは「顔を覚えてもらうこと」です。
ベテランの専門職とて信頼関係を築いておかないとなにもできません。
デイサービスでの13年間の経験の中から事例を交えながら書いていきたいと思います。
デイサービスで勤務されていて、
帰宅願望が大変で・・・
介護拒否があって・・・
ソワソワして周りの認知症の方に影響を与える人がいる・・・
任てお困りの方に読んでいただけると幸いです。
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目次
認知症対応で大切なことは顔を覚えてもらうこと
デイサービスに認知症の方が来られる。
最近では珍しくもなく、なんならどの程度の認知症の症状があるのか。がご利用前の感覚ではないでしょうか。
また、ご利用者の半分以上は何かしらの認知症の症状が出ていることでしょう。
その中でもデイサービスで苦労する症状は
「帰宅願望」「徘徊」「介護拒否」「不穏※」「異食」
あたりが多いのではいないでしょうか。
1週間に数人はどうしたらいいのかお手上げ状態で頭を抱えている方がいらっしゃると思います。
あなたはどのように対応していますか。
座ってもらうように説得、お茶などを提供し気を紛らわす、拒否があってもお風呂に入ってもらわないと・・・
大変ですよね。特にその方の特徴を事業所が発見するまで。
認知症対応に大切なことは、信頼関係です。
私の事業所にもいますが、認知症の対応がうまい人って認知症の方に信頼されるまでのスピードが速いです。
気付けば仲良くお話している感じです。
信頼関係の指標は「顔を覚えてもらっているか」です。
じゃあ、どうやって顔を覚えてもらうのか、覚えてもらうとどんなメリットがあるのか、を次章から解説していきます。
認知症の方に顔を覚えてもらう方法
認知症の方がご家族の言うことはよく聞いてくれる、って印象はありませんか。
当たり前ですが、信頼関係ができているんですよね。
では、介護スタッフが信頼関係を築くにはどうすればいいのか。
認知症の方は、短期記憶が衰えている方が多いです。
顔や名前を覚えることが苦手なのです。
しかし、「感情」は残ります。
嬉しい感情、楽しい感情、生き生きした感情、逆に嫌な感情や嫌いな感情も残ります。
覚えてもらうからにはいい感情とセットで覚えてもらいたいですよね。
顔を覚えてもらうことで重要なことは、
目線を合わせて名前を呼ぶ
明るい表情
丁寧な言葉遣い
適切な声掛け
一定レベルのコミュニケーションスキル
です。
解説しますと、目線を合わせることや丁寧な言葉遣い、表情など当たり前のことばかりです。
そうです。一般社会と同じように考えましょう。
自分だったらどんな人間を信用するか、どんな対応をして欲しいか。
そうするとケアは一気に簡単になります。
最後の「一定レベル」のコミュニケーションスキルは、あえて一定以上としました。
認知症の方とのコミュニケーションは特殊です。
独自の世界にいる方が多いです。
よく言われますが、同じことを言われても表情を変えてはいけません。否定してはいけません。
そういった認知症の方に対するコミュニケーションスキルは必要になります。
プライベートで行うように、相手に興味を示し丁寧なコミュニケーションをとる。
簡単なことです。プライベートで適当な対応をした人と友達になれますか?信頼関係を築けますか?
認知症というとなにもわからなくなると、勘違いする人がいますが、ちゃんとわかっています。
なんなら認知症のない人に比べて嘘を見抜く力があるともいわれています。
認知症の方に顔を覚えてもらう裏技
認知症の方に顔を覚えてもらう方法は前章で書きました。
これらをしっかりと守りコミュニケーションをとっているといずれあなたの顔を覚えてくれます。
しかし、そんな時間はない、毎日困っている、といった方は次の方法を試してみてください。
認知症の短期記憶の低下をうまく利用した方法です。
姿勢はご利用者が話したいことを聞く姿勢です。
まず、ご利用者がよく話し内容を思い出してください。表情が変わるようなご利用者の感情の動く話です。
できることなら「自慢話」がいいです。
子供の自慢、孫の自慢、若いころの自慢なんでもいいです。
業務の間の時間にその話を聞きに行きましょう。
何度も何度も聞きます。ご利用者は話したことを多分覚えていません・・・
ただ聞くだけですとこちらがしんどいだけです。
話を聞きながら質問もしましょう。価値観や人生観、大切にしているものが見えてきます。
ご利用者も自慢話ができてうれしい感情と、それを毎回引き出してくれるあなたの顔がどんどん繋がっていきます。
慣れてくると、話の流れがわかってきます。
そこまでくると相手を傷つけないように、話の先をあなたが話をしてみてください。
私はあなたを知っていますよ。率直な感想を混ぜて。
例えば、学生時代にリレーの選手だった話をよくする女性の方がいました。
甲子園のグラウンドで走ったことが自慢です。
その方に、「甲子園で走ったことがあるんでしたっけ、すごい貴重な体験ですね。うらやましいです。」
と思いを伝えると、話がもっと盛り上がり止まらなくなりました。笑
次回のご利用日から顔を覚えてもらい、私を探して話をしに来てくれるようになりました。
ご利用者の好きな話題はご家族様にも伝えましょう。
ご家族様もおじいちゃんおばあちゃんの自慢話を聞いてくれるスタッフの存在はありがたいものです。
話を先読みする際、話を折るような結果になり失敗した場合は、訝しそうに「何で知っているの」と聞かれるかもしれません。
その場合は、「この間、ご家族様に教えてもらいました。ご家族様も走るのが速かったと言っていましたよ」というように本人を傷つけないように事実を話し、ごまかしたり苦しい嘘を並べてその場を乗り切るようなことはしないでください。
このように自分からプラスの感情を引き出すようにするとすぐに顔を覚えてもらえます。
最初は難しいかもしれませんが、慣れればご利用者にもスタッフにも得るものは大きいです。
認知所の方に顔を覚えてもらうとなにが変わる?
ケアが変わります。しっかりと説明をすれば介護拒否や帰宅願望がほとんどなくなる可能性もあります。
まず、話を聞いてもらえます。
いろいろな行動を繰り返し、そのたびにスタッフに止められたり声をかけられたりするご利用者の中には感情的になってしまう方もいるでしょう。
そうなるとこちらの話を聞いてくれません。
最悪事業所の外に出て行ってしまうことも考えられます。
それでも、顔の覚えてもらっているスタッフなら話を聞いてくれるはずです。
あなたは、ご利用者が知らない場所で・腹の立つ場所で、「知っている人」です。
続いて、介助がスムーズになる。
顔の知らない人にお世話されるより、知っている人にしてもらいたいですよね。
格段にケアがしやすくなります。
ただ、親しき中にも礼儀ありです。
声掛けや説明と同意を省いたりすると一気に信頼関係が崩れてしまいます。
あとは、事業所のスタッフ間でもあなたを見る目が変わるでしょう。
認知症ケアにおいて頼りにされるでしょう。
事業所内で最初に顔を覚えてもらうことは特別です。
ご利用者にとっては一番信頼できる人になります。
2番も3番もでてきますが、やはり1番は特別です。
あなたも是非1番を目指してください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
利用者に顔を覚えてもらうことが認知症ケアでは1番大切です。
認知症の方の対応のヒントになれば幸いです。
同僚のスタッフをびっくりさせるような体験をしてください。
認知症ケアで一目置かれるようになると、認知症にもっと興味が出てくるかもしれません。
もっと知識をつけたい、ご利用者を安心させたい、と感じてもらえると嬉しいです。
最後まで読んだ頂きありがとうございました。
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