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介護職員処遇改善加算の算定条件に使える【介護職員のメンタルヘルスケア(Part1)"怒り"のコントロールについて】

介護職員処遇改善加算の算定条件に使える【介護職員のメンタルヘルスケア(Part1)"怒り"のコントロールについて】

こんにちは、すきマッチです。

 

介護職員処遇改善加算(以下、処遇改善加算)は、今や介護事業を運営していくうえでなくてはならない加算です。

 

ほとんどの事業所がこの加算を算定しており、逆に算定していない事業所の方が珍しい状況かと思います。

 

処遇改善加算は上位加算になればなるほど条件は厳しくなり、あなたもその条件を満たすために日々切実に取り組んでおらえることかと思います。

 

今回は、処遇改善加算Ⅰ~Ⅲ共通である[職場環境等要件]のうちの"メンタルヘルスケア"に着目した内容をお伝えしたいと思います。

 

[職場環境等要件]とは、「介護職員の賃金以外の職場環境改善に対する取り組みを整備しなさいよ」、という条件です。

 

下記の図が、職場環境等要件です。

処遇改善

※「職場環境要件について」シート参照。

 

この中で、

 

  • エルダー・メンター(仕事やメンタル面のサポート等をする担当者)制度等導入
  • 業務や福利厚生制度、メンタルへルス等の職貝相談窓口の設置等相談窓口の充実

 

とうい項目があるように、メンタルヘルスを考えることは非常に重要です。

 

この記事では介護職員のメンタルヘルスの問題をどのように解決していくのかお伝えしていきます。

 

シリーズ化してお伝えしていきますので、次の記事も楽しみにしてください。

 

では早速いきます。

 

介護職はご利用者やご家族の言動にイライラする場面が多い

 

メンタルヘルス

医師、看護師、理学療法士、作業療法士、ケアマネージャーなど、人を援助する職業はいろいろあります。

 

その中でも介護職は、特にご利用者の生活に密着し、一緒に過ごす時間が最も長い職業です。

 

その為心理的にも距離が近くなり、ご利用者、そしてご家族の方の言動にストレスを感じることもあるかと思います。

 

過度な要求をされたり、理不尽に怒りをぶつけられたりすることもあります。

 

しかし、向けられた怒りや挑発に乗ると、関係性が崩壊し、誰にとってもよい結果を生みません。

 

だからといって感情を押し殺すと、抑うつ傾向(気分が落ち込んで何にもする気になれない)が高まるリスクをはらんでいます。

 

それでは、そんなご利用者やご家族の言動によるストレス対策についてお伝えします。

 

"怒り"の感情を否定しない

怒りを押し殺し、「考えないようにしよう」という状況を繰り返しているとメンタル状態は悪化します。

 

例えば「赤い像をイメージしないでください」と言われたら、どうでしょう。

 

考えてはいけないと思えば思うほど、赤い像が頭に浮かびませんか。

 

私たちの脳は否定形を認識できません。

 

「怒ってはいけない」と思えば思うほど、意識は怒りへ向かいます。

 

なんとかご利用者にあたらずに済んだとしても、

 

  • 同僚に対して、言い方に角が立つ
  • 家族にあたってしまう
  • 暴飲暴食をする

 

といった方向で爆発します。

 

怒りの感情を抑え込むのは、噴火直前の火山に蓋をするようなもの。

 

無理やり蓋をすると圧力が高まり、違う場所でマグマが噴き出すように、周りの人まで巻き込んでしまいます。

 

ではどうするかというと、怒りやイライラを感じたら、 その感情を一度受け入れます。

 

「イライラしてはいけない!」と考えるのではなく、「自分はイライラしてるな」と考えます。

 

イライラするのも、腹が立つのも自然なこと。

 

それを否定し、自分を責める必要はありません。

 

「怒りを認めると、怒りの原因を肯定化し、感情を相手にぶつけてしまうのでは?」と思われるかもしれませんが、

 

感情に気づくことと、感情を肯定化し相手に攻撃することは全く別です。

 

"怒リ"の下に隠れていた感情に気づく

怒りには、自分を理解されていない、否定された、軽視されたと感じたことから生じるものがあります。

 

その下には、寂しい、辛い、苦しいといった感情が隠れています。

 

怒りに気がついたら、つらい、苦しい、行き場がない、 悲しい、 寂しい、 恥ずかしいといった感情が隠れていないか、確認してみましょう。

 

「悲しかったのかな?」「嫌だったのかな?」と言葉にしていくと、ぴったりくる感情が見つかったとき、 身体の緊張が緩んで軽くなります。

 

これは、 自己共感ができた状態です。

 

自己共感とはどんな感情でも「自分の中にある」「あっていい」と認めることです。

 

怒りの感情をまずはただ「自分の中にあること」「自分がそういう感情を抱いていること」をを歓迎するくらいの気持ちで認めて上げます。

 

その感情に振り回されるではなく、相手にぶつける等の行動に移すでもなく、否定するでもなく、ただ自分の中にあることを認めます。

 

そうすることであなたの中の負の感情は落ち着いていきます。

 

"正しさ"は人との関係性を隔てる

まじめすぎる人ほどイライラしてしまう場合もあります。

 

ご利用者に「〇〇して欲しい」と言われれば、「施設なので、できません」と突っぱねたり、

 

「死にたい」と言われたら、「そんなこと言わないで、頑張らなきゃ!」と励ましたり。

 

まじめすぎる人ほど、ご利用者の気持ちを自分の正義でジャッジし、切り捨ててしまうことがあります。

 

それが続くと「あの人、怖い」「担当を変えて欲しい」と言われるようになってしまいます。

 

最終的には「こんなに頑張っているのに、どうして!」と腹立たしく、いつもイライラ状況に陥ってしまいます。

 

そうなるとご利用者だけでなく、同僚や上司の信頼まで失ってしまう結果になりかねません。

 

そんな方は、相手の気持ちをいったん受け取る対応をお勧めします。

 

「〇〇をご希望なんですね。上司に確認してからお返事してもよろしいですか」、「今、死にたいぐらい辛いんですね」というような対応です。

 

そうすると自分自身にも余裕が生まれ、正しさを守ろうとする信念とは違う感情が湧いてきます。

 

「仕事が楽しい」「もっとご利用者の笑顔を見たいな」と自然に思えるようになるかもしれません。

 

"相手の気持ちをいったん受け取る対応"の効果はゆっくり現れる

とはいっても、「理不尽な言動をする人がいなくなるわけではないじゃないか」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

特に今は、コロナ禍という特殊な状況下です。

 

不安や怖れといった感情をぶつけられることも多いはずです。

 

心無い言葉や無理難題を投げかけられたときは、皆さんには責任がないことを意識して、まずはご自身の心を守ってください。

 

自分が余裕をとり戻さなければ、"相手の気持ちをいったん受け取る対応"はできないからです。

 

まずは相槌を打ち、「そう思ってしまうほど、今苦しいですよね」「つらいですよね…」と共感を示す言葉を届けてみてください。

 

この対応の効果は、リハビリや体質改善と同じで時間がかかります。

 

普段から相手の視界に入って挨拶をしたり、気軽な声がけをするなど日々の対応から心がけてみてください。

 

どれだけあなたが努力しても、理不尽な言動をする人がゼロになることはないでしょう。

 

しかし、この対応を続ければ、あなたの周りの環境が徐々に変わってきます。

 

おわりに

いかがだったでしょうか。

 

介護士の皆さんは、「イライラするけど我慢しなきゃいけない」「できることなら楽しく仕事をしたいのに…」と思いながら働いておられる方が多いです。

 

それが溜まると"不適切ケア"さらには"虐待"につながりかねません。

 

働きやすい職場には、メンタルヘルス制度が整っています。

 

まずは知識から取り入れていきましょう。

 

このブログ記事が、御社の介護現場におけるストレスマネジメントに少しでもお役立てできればうれしいです。

 

補足ですが、当サイトは主に、介護施設で必要な"必須研修"について発信しています。

 

下記の表をご覧ください。

 

介護倫理法令研修

介護サービス情報公開総合サイトより一部引用

それぞれの研修についてブログを作成しています(※作成中の記事あり)

 

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